取り組み

私達 CRFの目標は究極のブランクを作ることです。

究極とは具体的に 『極限の破壊強度を持つこと』 『成形物として内部の積層が極限の美しさを持つこと』 『外観上もこの上ない美しさを持つこと』 です。

■大切な、ものづくりの心

製作に於いて、急いで作ると、よい物にはなりません。じっくりと集中し、自分の行っている作業を一つ、一つ 認識し、要点を押さえながら、細部まで目を届かせて、ブランクを作ります。

ブランクは完成すると外観では良品、不良品を判断することが出来ません。故に、作っている時に、作っている物を、よく観察し、最良になるように工程を進めます。

当たり前の事が書いてあるだけですが、この当たり前の事を、途切れることなく、長年に渡り、行うことは実は簡単ではありません。 『一途によい物を作りたい』 と強い想いがある人間でないと出来ないのです。 『カーペンターファンの方に、よい物をお届けしたい』 これが創業当時からの代表の小西の考えです。『物を作ること』 は 物を作る以前に、ものづくりの心が大切だと考えています。ものづくりの心があり、初めて、よい物が作れると思っています。

■一本、一本のブランクが最高の出来になりように

マンドレルにプリプレグの巻きつける工程(プリプレグの積層工程)は、とても大切な工程です。これが内部の積層の美しさを決定します。また、強度の差を生みます。効率的な方法もあるのですが、CRFでは『一本、一本のブランクが最高の出来になる』事を目標にしている為、非効率ですが、敢えて時間と工程を掛けて行っています。『CRFだから、このクオリティのブランクが作れる』 『CRFでないと、この工程はやりきれない』 という気持ちで、全神経を集中して積層工程を行っています。

マンドレルにプリプレグの巻きつけが完了したら、熱硬化炉でブランクを熱硬化させます。通常は製造効率の優先の為に熱硬化炉のキャパシティ一杯のブランクの数を入れます。しかし、CRFでは『一本、一本のブランクが最高の出来になる』事を目標にしている為、熱硬化炉のキャパシティの1/4の以下に抑えてします。そうすることでブランクの一本、一本へ安定して熱が伝わり、綺麗な焼き上がりになります。CRFでは効率よりも最高の出来栄えのブランクを目指し、時間と労力を注ぎ込んでいます。

■条件が合わない時は作らない

ブランク作りは外気温、湿度に大きく左右されます。適正な条件で作ることが、よいブランクに繋がります。それなら 『エアコンで室内をコントロールすれば、よいのでは? 』 と思われると思いますが、容量の大きな空調コントロールで制御しても、極限まで気温、湿度を安定してコントロールする事は、外気が限界を超えているときは難しいです。CRFは究極のブランクを作ります。ある程度でよいという妥協はしません。よって、条件が合わない日、条件が合わない季節は、ブランクの製作を行いません。

余談ですが、以前、カーペンター本社にF1レースの部品を作っている有名な会社の社長が来て下さりました。その方の会社では、極限の気温、湿度を安定してコントロールする為に、建物内では無理ということで、会社の敷地に山を作り、その山の下に地下の部屋を作り、加工機を入れてF1レースの部品を切削加工で作っているとおっしゃっておられました。カーペンターもお金があれば、その設備を作りたいと思いながら、そのお話を聞かせていただいた事がありました。

■製造番号の記載

CRFではロッドでは珍しい 『製造番号』 をロッドに入れます。いつ、誰が携わり、どのように製造されたブランクかが販売後も全て分かるようにします。保証書も同様に製造番号が入ります。

■真贋判定

CRFブランクで作ったカーペンターロッドに 『真贋判定』 のバーコードシールを貼って販売を行います。海外でカーペンターロッドの偽物が出ています。ご安心してご購入いただく為に採用しました。専用のスマホアプリで真贋判定のバーコードを読み取るだけで真贋が判定出来ます。



CRF よい物が出来るように、日々の技術開発、製造技術の発展を目指して頑張っていきます。