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The fishing for the product test
テスト釣行レポート


 ■テスト釣行レポート■


  Yellowfin Tuna (Mexico)

  January 23, 2013


 ●場所 メキシコ 

 ●日時 2013年 1月23日 〜2月6日

 ●ターゲットフィッシュ キハダマグロ

 ●テスト内容 KLL 7フィート(ショート キャスティングロッド 45Lb)

          KLL 7.5フィート(ショート キャスティングロッド 45Lb)

          KLL エキストラヘビージギングロッド


 メキシコ キハダマグロ

 2年前にアメリカの取引先さんから

 巨大キハダマグロのお誘いを受けていました。

 ロッドのテストがたくさんあったので

 今回、参加しました。


 飛行機は東京からアメリカ ロス経由 

 メキシコ サンホセ空港行きです。


 サンホセ空港でアメリカ人のアングラーと

 合流してホテルへ

 サボテンがたくさん生えていました。

 大地は乾燥していました。

 ホテルの前はクルーザーが停泊する

 ハーバーになっていました。


 カジキ釣り大会が行われる有名な所です。

 巨大なカジキのモニュメント

 町はカジキ、マグロ一色という感じがしました。

 灯台をデザインしたレストラン

 今回、一緒にボートに乗るアングラーの

 方々との食事風景。


 アメリカのアングラーの方にも

 『CARPENTER』 は少し浸透しているようで

 現地で私は “CARPENTER” と

 呼ばれていました。


 レストランもカジキ、マグロ一色です。

 今日の釣果報告の掲示板もあり、

 テレビはつり番組でした。


 ここには世界から多くのアングラーが集って

 いました。


 今回乗船するボート

 120フィート以上の大きなボートです。

 名前はエクセル

 アメリカのサンディエゴからカボサンルーカスまで

 移動してきていました。


 今回のアングラーは25名でした。

 参加の国名はアメリカ 韓国 日本でした。


 『メキシコへ行ってみたい』 との希望の

 阿慈知さんと今回、一緒に行きました。

 この風景、

 今年正月にテレビでやっていたメキシコの

 カジキ釣り大会で映っていた記憶があります。

 船には一ヶ月前に釣れた世界記録の

 キハダマグロの写真がありました。


 重さは200kgオーバーだそうです。

 女性アングラーがキャッチしていた150kgの

 キハダマグロの写真もありました。


 今回のポイントは100kgオーバーの

 キハダマグロが良く釣れるそうです。

 持ち込んだテストロッド

 茂木陽一さんのリクエストで進めております

 KLL7.0フィートと7.5フィートのパワーロッド。


 超高負荷ドラグ対応の

 KLLヘビージギングロッド。


 BLC30Lb−SC 試作ロッドなどなど。


 BLC86/25 BLC80/40 R−PM SC

 なども使用しました。
 

 シングルフックでテストを行いました。

 シングルフックを茂木さんが

 推奨されています。


 シングルフックは伸びにくさでは

 非常に利点があります。


 小型のγ BF イプシロン 

 ライブリーサーディンへの装着で

 かなりの大きなマグロも針を伸ばされずに

 獲れるようになると思います。

 申し込んだ当初、ルアー釣りのみでチャーターと

 聞いていましたが、人が集まらなくて

 餌釣りとの混合になったと出発前に聞きました。


 ルアー釣りのみだと思っていたのに

 少し残念な気持ちになりましたが

 餌釣りとルアー釣りの色々な違いを

 現場で見られて非常に勉強になりました。


 だいぶん南下してポイントに到着しました。

 場所はマサトラン南南西のかなり沖です。


 鳥山を発見。しかし、極小ベイトに付く鳥でした。

 ベイトがかなり小型だと予想が立ちました。

 予想は的中、コイカと極小のアジでした。


 キハダマグロは餌とルアーサイズが合わなくても

 釣れることがよくあるので、

 簡単に考えていましたが、この場所、この状況では

 日本のクロマグロと同様に

 餌のサイズに非常にシビアな状況でした。


 誘い出しにもぜんぜん反応がない状況でした。


 私は今回、餌釣りは夜に一回だけ行った以外は

 ルアーで通しました。


 船の水槽には7日間撒き続けても

 なくならないほどの多くのイワシが

 ストックされていました。

 

 デッキハンドが生きたイワシを

 撒き続けます。

 ポイントに着くと延々と撒いています。

 マグロが集まり、活性が上がったところで

 撒く量を増やして人工のナブラを起こさせます。

 そこへ針の付いた生きたイワシを入れ込むという

 方法で餌釣りのアングラーは釣っていました。


 餌釣りで釣らせるシステムは

 かなり進んでいると思いました。


 船の後部が餌釣りのアングラーのエリア

 ルアー釣りはフロントデッキでした。


 餌釣りとルアー釣りの釣り座が決まっているので

 チャミングで起こった人工ナブラへはルアーを

 投入出来ませんでした。

 小さなベイトをキハダマグロが

 追っている場面がありました。

 フローティングペンシルでは反応が

 ありませんでしたので

 ライブリーサーディン65gを30秒以上

 フォールさせてトゥィッチさせて誘っていると

 ヒットしました。

 20kg弱位でしたのでまたすぐ釣れるかと思い

 写真を撮りませんでしたら

 簡単にはヒットしない状況だったらしく

 その後、延々とルアーでのヒットは

 ありませんでした。

 餌釣りでは頻繁にヒットがあるのに

 ルアーは非常に難しい状況でした。

 (たぶん、餌でもチャミングしなければ

 ほとんど釣れない状況に思えました)

 

 チャミングの効果は絶大です。


 マグロ釣りの場合、

 餌が極小のベイトであった場合、

 餌釣りであってもかなり困難な状況となります。


 チャミングはそれを乗り越えることが

 出来るのだということがわかりました。


 現状居るベイトとチャミングのサイズが

 異なっていても、

 チャミングの餌を撒き続けることで

 マグロがチャミングの餌に

 意識を持ち始めて活性が上がり

 人工ナブラを作ることが出来れば

 餌が小さくても関係なく釣れるように

 なっていく現状を目の当たりにしました。


 あまりに餌でよく釣れるので

 ルアー釣りで来ていた方々も

 次々餌釣りをし始めて、

 気が付けば船中ほとんどの

 アングラーが餌釣りになっていました。


 これは100kg(220lb) のキハダマグロです。


 かなり年配の方ですが、タックルがベイトの

 大型リールだからか時間はやや掛かって

 いましたが、そんなにしんどそうに見えなかった。


 今回、ベイトリールのファイトを見ていて

 巻上げ力がスピニングに比べて

 比べものにならないくらいに大きいと感じた。


 スピニングはキャストに於いて利点が

 ありますが、大型マグロとのファイトでは

 かなり不利になっていると感じました。

 力のロスが大きく、アングラーの力が

 巻き上げ力に繋がっていない感じがある。


 良く飛び、バックラッシュを起こさない、

 ラインキャパがあり、

 ドラグ力が強い、1回転あたりの巻き上げが

 1m位あるベイトリールがあれば・・・

 と思いました。


 100kgを超えているキハダマグロ

 大きい・・・

 釣れたマグロが吐き出したコイカ

 他に豆アジが出てきた。

 夜はイカを餌にして70m〜100mへ

 シンカーを使い沈めます。

 これも100kgクラスです。


 ルアーアングラーはジギングで頑張りますが、

 ほとんどヒットがありません。


 餌釣り強し・・・

 80〜100kgがイカの餌釣りでボコボコ上がる。

 ケープコッドで遊漁船を営むジミー船長。

 イカのベイトで110kgのキハダマグロ

 餌のイカ

 キルソングさんのご友人

 色々な所に釣りに行かれているアメリカ人の方

 イカで釣れるマグロは大きい。

 アメリカのカーペンター代理店の

 キルソングさん


 一晩中粘ってジギングで70kgをキャッチ。

 夜中の2時に釣れたそうです。

 63歳・・・ 根性あります。

 BLC86/25 が曲がりました!


 この日だけ唯一、トビウオが追われている姿を

 見ました。イルカもいました。

 イルカとマグロが共同作業でベイトを

 追い込んで捕食していることがよくあります。

 誘い出しの期待を感じました。


 キハダマグロ狙いに於いて

 トビウオがベイトの時に誘い出しで実績がある

 “ブルーフィッシュ” を延々キャストしていると

 ボーンとジャンプしてヒットしました。


 『BLC86/25』 非常に遠投が効きます。

 とてもスムーズな支点移行で

 のされることなくファイトしやすい。

 『BLC86/25』 は BLC84/18の

 モアレングス モアパワー版です。


 『BLC86/25』は

 カーペンター試投会で確認いただきました方には

 ご注文を既に取らせていただいておりますロッドです。

 近々に仕様をカーペンターホームページに

 アップさせていただき、

 その後、受注させていただく予定でおります。


 ブルーフィッシュ120(BF120)

 シングルフックがカンヌキにがっちり刺さっていました。

 BLC86/25 + BF120 でキャッチ

 ペンシルでのブラインドでの誘い出しで

 出たのは船中で唯一、この一本でした。

 このキハダマグロが吐き出した餌

 2cm〜4cm弱の極小ベイト

 餌が小さい時は難しい・・・

 船中で少し話をするようになった

 アメリカ人のジミーさんが、

 あまりに釣れない私を見て、

 『今夜、あなたの魚がみたい』 と言って

 私のロッドにイカの仕掛けをセットして下さりました。

 ルアーで頑張りたかったが、彼の気持ちが嬉しくて

 この夜はイカをベイトに餌釣りをしました。


 KLL 7フィートに餌を付けて釣れたキハダマグロ

 (ショート キャスティングロッド 45Lb)


 60kg位だと思いますが、すぐにキャッチ。

 このサイズで、この試作ロッドですと

 簡単に獲れてしまいます。


 KLL 7フィート 7.5フィート

 (ショート キャスティングロッド 45Lb)

 KLL エキストラヘビージギングロッドなど

 ロッドもKLLで実験販売や先行販売、

 共同開発などで作っていきます。



 この後、根性でジギングで粘って

 やっとヒットさせることが出来ましたが、

 船底にラインが擦れて

 ラインブレイクしました・・・


 キルソングさんのご友人の韓国の方

 イカの餌で75kgをキャッチ。

 今回の釣りのポイントは

 ”地の果て” とまでは言いませんが

 相当アクセスが難しい、遠い場所です。


 しかし、こんな所まで来て残念なものを

 見てしまいました。

 巻き網船です。

 一回で1000匹のマグロが獲られると

 言っていました。

 キハダマグロだけでなく

 クロマグロの幼魚の乱獲も問題になっています・・・


 アメリカ人のこの方は、ほとんどルアー釣りに

 徹しておられた。

 小型のシンキングペンシルでキャッチ。

 朝に生きイワシで100kgクラスの

 キハダマグロをキャッチされました。


 今回のエクセルの釣りの釣果は

 餌釣りで107匹 

 プラグで4匹 ジグで3匹でした。

 100kg弱〜100kgオーバー 9匹

 大型マグロは全て餌釣りでした。

 餌は強い・・・

 餌に少しでも近づけるルアーを頑張って開発したい。 


 また、今回、餌釣りの利点を目の当たりにしました。

 大型マグロ、大型カジキのスタンドアップロッド

 ブラックビースト(BBシリーズ) の開発も

 力を入れていきたい。


 お世話になりました皆様、ありがとうございました。


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