HOME お知らせ ご質問 製品紹介 取扱店様 English

The fishing for the product test
テスト釣行レポート


 ■テスト釣行レポート■


 Blue Fin Tuna Fishing (Japan Aomori)

 September 13, 2010


 ●場所 青森県 小泊

 ●日時 2010年 9月13日 〜9月27日

 ●ターゲットフィッシュ クロマグロ

 ●テスト内容 試作ロッド & 試作ルアー

 小泊 クロマグロ

 8月29日からほとんど早朝から夕方まで

 津軽の海に出ましたが、マグロは芳しくありません。

 8月の25日あたりまでは、今年は青森のマグロが

 当たり年と言われたくらいに良く釣れていたそうですが、

 8月後半からマグロの群れは日を追うごとに

 分散して薄くなっていきました。


 ベイトは小型のカタクチイワシで、大型ルアーへの

 反応が良くなく、最初はPE10 12号用の

 大きなタックルのテストロッドを使っていましたが、

 小型のマグロすら、このタックルではヒットに

 持ち込めないとの判断から、タックルをライトに

 せざるをえない状況でした。


 平岡さんと話し合い、途中からこの状況にあったもの

 (小型ルアーとそれを使えるロッド、ラインなど) に

 テストの内容を変更しました。

 

 マグロの時合の待ち時間に

 新しいGTロッドやヒラマサ、シイラ、青物用の

 7フィートのジャークロッドなどの

 試作ロッドのキャストフィーリングやルアーとの

 マッチングなどをチェックしました。


 写真下は、新しいモデルのGTロッドのベースになる

 試作ロッドです。
 

 魚の活性やベイトの違い、波の高さや

 波の形状などによって、その条件に対して

 適正なルアーが変化します。


 γが発売されて、2010年11月で7年目になります。

 小さなマイナーチェンジを繰り返してγも進化していますが、

 他のコンセプトのルアーも5年以上に渡り、一生懸命

 開発を進めてきました。


 波に強く、かつ魚をきちんと釣る能力を備えた

 試作ルアーなど色々あります。

 近いうちにテスト的に発売されるかもしれません。

 
 

 以前から、多くのリクエストをいただいております

 大きなブルーフィッシュのプロトも進んでおります。

 写真は140gのプロトタイプです。


 いい感じで進んでおります。

 細部のバランスを煮詰めれば、完成すると思います。


 GT ヒラマサ マグロに期待できそうです!
 

 γやブルーフィッシュなどのペンシルのジャークや

 トゥイッチングに抜群の操作性を持った

 7フィートの14LB 16Lb 18Lb 20Lbが進んでいます。

 アンダーハンドキャストでもルアーが

 少ない力で非常に良く飛んでいきます。


 抜群の操作性は、外房のヒラマサをはじめ、

 関東 三重のシイラ 青物でも活躍してくれると思います。

 トータルバランスのとれた非常に折れにくいバットパワーを

 有したジャーク & トゥイッチングロッドです。

 ショートロッドですが、ペンシルのミスジャークがほとんど

 起こりません。

 ご期待に沿える逸品になると思います。

 ご期待ください!!

 

 平岡さん、ブルーフィッシュ30g(プロト) でシイラがヒット

 このシイラが釣れた漂流物には、なんと熱帯魚がいました。

 この時、津軽海峡の水温が30度になっていました。

 津軽海峡で、キハダマグロが他船で釣れていました。

 カジキが定置網に入ったそうです。

 カツオも漁師さんの仕掛けで釣れていました。

 すべて南の方にいる魚たちです。


 このようなことは今まで、海峡付近では無いと

 言われていました。

 温暖化が進んでいるのか、ただ一過性なのか

 この先、心配です。
 
 

 片岡さん ブルーフィッシュ60g イカカラー

 (カラーテストサンプル) で大きなシイラをキャッチ。
 

 お腹から共食いされた40cmのシイラが出てきました。
 

 鈴木斉さん、タイラバで鯛をキャッチ!

 
 

 諦めかけていた9月18日

 夕方4時30分頃に平岡さんが

 凄い遠くのナブラを見つけて下さいました。

 そのマグロの群れは70〜80kg位を主体としていました。

 しかし、餌は小さくイワシのようでした。

 マグロは固まらずに、分散して小型のベイトを

 捕食していました。


 捕食している餌は小さく、捕食場所へはルアーが簡単に届く

 距離ではありませんでした。

 その為、マグロが大きいので迷いましたが、

 70〜80kg位なら獲れると判断して、

 PE5号で60gのブルーフィッシュの

 付いたタックルを選びました。


 ブルーフィッシュ60gを7回ジャークした時に、飛び上がって

 大きなマグロがヒットしました。

 ナブラとは離れた船の近くで、完全に誘い出しで

 ヒットしました。

 そのマグロは、見えていたマグロのサイズよりも

 大きく、凄く全長が長く見えました。


 使用した試作ロッドは、そこそこパワーがあるロッドで

 バットパワーは35lbくらいあります。

 小型ルアーを遠投出来て、上手くアクションが出来るように

 ティップがソフトです。

 日本国でマグロなら70kg位を上限に考えた

 試作ロッドでした。

 レングスは8フィート3インチです。
 
 

 ヒットしたマグロは、推定100kgくらいですが、

 潮が早い海峡では、通常よりももっと

 大きなドラグ値にしないと主導権を握れないことに、

 8時間ファイトをして分かりました。


 マグラーズのベテランアングラーの方のお話で

 「海峡に出て、最後まで自力で魚を寄せるファイトをして

 100kgクラス以上のクロマグロを獲れた

 アングラーは今まで誰ひとりとしていない」

 とのことでした。

 (電気ショッカー使用やルアーを飲み込んで

 出血死したものを除く)


 ”海峡送り” と称される状況になると100kgクラスの

 大型マグロを獲ることは非常に難しくなるとのことでした。

 海峡という潮が非常に速く、水深が深いという

 日本国でも他には少ない環境下での大型の

 マグロ釣りに対して、多くの勉強をさせていただきました。


 最後は、リーダーがマグロに巻いたらしく、

 PEが魚に触れた為か、根ズレのような

 感覚があった瞬間にPEラインが切れました。

 深夜0時30分でした。 ファイト時間8時間5分


 ラインブレイクした時のドラグ値が10kgでした。

 推測ですが、ヒットして暫くは6〜8kg 

 その後8〜10kg位、一番強く絞めた時で12kg位だと

 思います。

 

 多くの方に応援していただき、本当に

 ありがとうございました。

 また、たいへんご迷惑をお掛け致しました。

 海峡は、大型船の航路になっていて、大変危険な

 場所で、ファイトが長引いたり、夜になると

 物凄く危ない場所でした。


 航路を避けるために、太いPEを使い、船でマグロを

 誘導して岸近くにファイトの場所を移さないとマグロは

 獲れないうえに、事故の危険があることを認識しました。

 海峡では、それらの理由で太いPE(8〜12号)を

 使う必要があるとのことでした。


 多くの応援していただきました方々、本当に

 ありがとうございました。

 (写真は、サポートをくださる 茂木さん イチローさん)

 

 今回、誘い出しでヒットした ブルーフィッシュ60g

 受注製作でお受けさせていただいた 

 ”マイワシカラー”  (カラーテストサンプル) です。


 写真下が、受注製作でお受けさせていただいた

 イカカラーです。来春のイカがベイトの時に

 凄く楽しみです。
 

 ブルーフィッシュ30g (プロトタイプ)

 きちんとバランス取り出来て、狙いのアクションが

 綺麗に出ました。


 春先の超小型のイカがベイトの時に

 日本海でワラサ ブリ 

 そして玄界灘のヒラマサに泣かされてきましたが、

 これは強い武器になると思います。

 

 新しい試作ロッドです。

 ザ・ブルーラグーン TBLシリーズのヘビー版の試作改良

 Vです。8フィート1インチです。
 

 その後もほとんど毎日出船しました。

 しかし、マグロは芳しくありませんでした。

 一本釣りの漁師さんも皆無の釣果が続いているようです。

 ここ近年で一番釣れないようです。

 温暖化による異常な高水温や巻き網など人為的な要因が

 関係していないことを祈ります。
 

 青森の海に立ち、約1ヶ月が経ちました。

 毎日変化する海を見ていて、一日として同じ海は

 ないことを感じました。

 ベテラン船長がよく言われる 

 「海のことは予想も出来ないし、分からない」 

 と言われる理由が少しだけ分かった

 ような気がしました。
 
 

 現地でたいへんお世話になりました片岡さん

 本当にありがとうございました。

 色々なたくさんの勉強をさせていただきました。


 一ヶ月で片岡さんも私も疲れからか、

 体重減少でやせやせになりました。

 体重計に乗りましたら、60kgを切ろうかという

 状態になっていました。


 私は、9月27日の釣行で約一ヶ月に渡る青森釣行から

 帰宅します。

 そして10月6日よりアメリカ ボストン沖で

 再びロッドとルアーのテストを行います。

 帰国は10月22日です。

 一切の妥協なく、頭に想い描く形を追求して

 具現化していきます。

 ルアーもロッドも、最高の仕上がりになったものを

 夢追いアングラーの方々に是非、使っていただきたい。

 

 約一ヶ月に渡る釣行の最終日、

 とても綺麗な夕焼けでした。

 多くのお世話になりました皆様、

 たいへんありがとうございました。


 片岡さんは、私が帰った後も、津軽海峡で大型マグロを

 狙って出港されます。

 是非、100kgオーバーのクロマグロを仕留めて

 欲しいです。

 
 



Copyright (c) Carpenter All Rights Reserved.
このホームページに関する一切の著作権は 株式会社 カーペンター に帰属します。