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カーペンターテスターの富樫氏と宮古島へ
製品テストへ行きました。
大変風が強く、熱帯性低気圧が途中で巨大な台風に
変わりました。
風が強く、半日の釣りが2日間となり、台風が
来るので予定を切り上げて撤退となりました。 |
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CV79/35 RF + アバサー130gでヒット
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船長がポイントのピンスポットを教えてくださり
投げましたら出ました。
船長ありがとうございました。
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アバサーの操作は少しコツが要りますが、GTが
バイトしやすいアクションが出やすいと感じます。
アバサーも現在のバランス取りの考え方を取り入れて
”釣れて操作がシビア過ぎない” を目指して
アバサーの進化型の開発に入ります。 |
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BC−γ75gのバランステストルアーでヒットしました。
ST−66 3/0フックで上手く動くように
調整が出来ました。 |
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BC73MLR + BC−γ75g テストルアー
今回のテストで全てバランスの調整が
完了しました。
BC−γ60gと90gの中間サイズです。
クロマグロ GT 青物 シイラに良いと思います。
製品として進めます。 |
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カーペンターテスター富樫さん
富樫さんには、今回もルアーのテストをお願いをさせて
頂きました。
全て数字と理論で追っていく方なので、ルアーテストの
信頼度も高いです。 |
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ダムセル90gのバランス取りが完了しました。
CV(コーラルバイパー)シリーズのCV79/35 RFや
TBL80/30 RF−SHPとの相性が良いです。
ダムセルの動きはやや直線的ですが、若干の自由度を
持っております。
ポッピングの操作はやりやすいと思います。
ルアーの特性を生かす為に下記を是非お読みください。
●ロッドは応答性が良いものは想定しておりません。
ダムセル90gはTBL80/30RF−SHP
CV79/35 RFが良いと感じます。
●また、ご使用に於きまして波高範囲がございます。
平水からやや波気がある範囲を想定しております。
もっと高い波用は現在、開発中です。
ダムセルは、バスメイトさんの店員さんの池貝氏の
アドバイスが開発のきっかけでした。
「オーソドックスで特殊操作が要らないポッパーを
カーペンターの技術で作って欲しい」というものでした。
操作が簡単なポッパーは簡単に作れます。
しかし、釣果に於いては次の図式が成り立ちます。
操作が簡単 = ルアーが安定している = 釣れにくい
数々の実験で上記を掴んでいたので、ルアーの自由度と
安定の融合を目指しました。
この融合は、”平水からやや波気がある範囲” の中で
可能であります。
”簡単操作で良く釣れるもの” 開発者としても最終目的は
これを目指しています。
しかし、現在その域に達しているルアーを私は知りません。
良く釣れるといってくださるルアーにGTーγがありますが
「操作が出来れば簡単に釣れる」 とは言えても
「簡単操作で良く釣れる」 とは言えないと思います。
電子制御ではないルアーは、アングラーが全てを
コントロールしなければいけないマニュアルな道具なのです。
ダムセルは、オーソドックスで特殊操作が要らないポッパー
に完成したと思います。
ダムセルはカーペンターのポッパーの中では
普通っぽくて、逆に異色のポッパーになっていると思います。
池貝氏のアドバイスであります、釣具屋さんの観点から見た
”欲しい形のポッパー” になったと思います。
バランス取りも新しい考え方を採用しました。
進化型のNewバランスになっています。
カーペンターでは、異色のポッパーであります
”ダムセル” を是非、釣り場で見て確かめて下さい。
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バランス調整の最終確認を行ったブルーへリング
完璧にバランス調整が出来ました。
ブルーへリングも進化型のNewバランスになっています。
フローティングとシンキングの2種類です。
シイラ 青物が対象魚です。 |
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ライブベイト α のローリングを少なくした、別タイプの
ルアーを開発しています。やや活性が落ちた状況で
効くことを掴んでいます。 |
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これも試作ルアーです。
実釣で掴んだ事を、ルアーの動きに反映させて
もっと、もっと釣れるルアーに進化させます。
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船長 皆さん ありがとうございました。 |
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物を作る事の難しさ
■誰に合わせたルアーを作るか アングラーの技量■
カーペンターを始めさせて頂いて、12年の年月が経ちました。
趣味でルアーを作り始めて20年以上経ちます。
カーペンターを始めた頃より、ノウハウや技術は上がっているはずなのですが
物作りの中身を知れば知るほど、物を作る事の難しさを痛感します。
ルアーというものは、様々な方が様々な条件でお使いになられます。
経験の違い、技量の違い、器用さの違い、釣り場の違い 波の条件の違い 使うロッドの違い
船の喫水の高いの違い 使いリーダーの太さの違い、接続金具を付ける方と付けない方の違い
「誰に合わせるか」 「どの条件を合わせるか」 で作べきルアーの方向性が変わります。
「どの条件に合わせるか」 は今後、そのルアーが威力を発揮する条件の説明は明確に
行わせていただきます。これは、説明で簡単に出来ます。
「誰に合わせるか」 というアングラーの技量に対してはどうか。
それに関して後藤船長が良いアドバイスを下さいました。
「このルアーは簡単操作ですが、凄い実力は持っていないというルアーと、このルアーは操作は
難しいが良く釣れるというルアーを完全に明確に謳って販売すれば良い」とのアドバイスを頂きました。
とても良い考えだと感じました。
自分の技量を見据えて、ルアーのご購入時に自分に合うルアーかどうかの選択が分かりやすくなり
無駄買いも起こりにくくなると思います。
購入時に 「このルアーは良く釣れていると聞くから」 という判断材料だけでなく
自分の技量に合っているかどうかの判断も出来るように、ルアーの説明の中に書かせて頂きます。
私的な話ですが、私はRB26DETTという国産最強といわれたエンジンを搭載した車に乗っております。
しかし、そのエンジンのポテンシャルを全く使いこなせておりません。
技量はないのに、ただの憧れで乗っています。しかし、そのエンジン、車がとても好きです。
使うことが難しいと言われるルアーであっても憧れで使うことに ”夢” があります。
難しい、使い切れないと分かっていても、使ってみたい、持ってみたいと思う気持ちは誰しもあります。
車でもルアーでも趣味の世界なので、”憧れ” でわくわくした気持ちになれるなら、使いこなせなくても
いいとも思ってます。
また、使う事が難しいルアーと書いてあっても、トライしてみたいという気持ちのある方なら
最後には、きっと使いこなせるようになると思います。
■相反する要素の問題点を克服する■
私自身、操作が難しいものは好みません。
また、良く動いて良く釣れるが、耐久性が無いものも好きではありません。
しかし、求める要素が、反対の事が多いのです。何故、このようになるのか、不思議でなりません。
釣れるアクションを出そうとすると操作が難しくなる。
コーティングを厚くすると動きが悪くなる。
何故、この世のほとんど全ての物や物事が表裏一体となっているのか、何がこの法則を作っているのか
本当に不思議に思います。
宇宙を作っている秩序みたいなものが、全てのものに当てはまるようになっているように感じます。
この秩序が無ければ、宇宙のつじつまが合わなくなり、物は存在すら出来ないような気がします。
全てはこの法則らしいものに縛られ、そこから逃れることが出来ないのです。
全てのものは物理の法則で支配されているようです。
もし、どなたか理論的に、この話を説明出来る方がおられたら教えて頂きたいです。
”物や物事には、良い面と悪い面が1つのものの中に存在している”
”どこかを立てれば、どこかが立たず”
”諸刃の剣”
あらゆる物 車、ルアー、竿、機械、コンピュータ部品、薬、はては人間関係にも
これが当てはまるのです。
どの業種の開発者も、この法則から逃れられないジレンマを持っておられるのではないでしょうか。
しかし、必死に頑張って、消費者の方が求めるものを追求しておられます。
エンジンの馬力は簡単に上げることは出来ても燃費が悪くなる。馬力があるエンジンは燃費が悪い。
しかし、車メーカーは、この相反する問題を技術の進歩でクリヤーしています。
昔と比べて、燃費は飛躍的に向上しています。
ルアーの場合、コーティングは簡単に増やせてもクイックな動きを出す事が出来なくなる。
現段階の私達の技量では、コーティングが厚くて耐久性があり、なおかつアクションが上手く出るルアーを
技術的に作る事は困難です。
私達はディアブロは本位ではない。目指すところは、耐久性と動きの両立です。
”物事には、良い面と悪い面が1つのものの中に存在している”
”どこかを立てれば、どこかが立たず”
現段階では技術的に難しくても、前向きな気持ちで克服出来るように頑張ります。
誰もが求める ”耐久性があり、動きがクイックなルアー” を
技術的な向上で克服したい。
■軟材の切削の難しさ■
硬い金属の切削は難しい。しかし、それ以上に
木材の軟材の切削も輪をかけて難しい。
カーペンタールアーは木材で出来ています。色々な木材を使っています。
柔らかい木もあります。硬い木もあります。
普通くらいの硬さの木は大変綺麗に切削することが出来ます。しかし、軟材の切削は困難を極めます。
送りの速度を落としても、機械自体の構造が軟材に対して削れにくい構造になっているので難しいです。
軟材を使わないと、フックの重量バランスの関係やそのルアーの重心位置の特性上、狙いの動きが出ない
ルアーがあります。
鮪郎/ レイジードッグ/ GT−γ250/ です。
軟材の切削は、現在、カーペンターが所有する切削機械では限界があります。
理想は表面が綺麗なルアーです。
しかし、軟材を使ったルアーの表面は荒れてしまいます。
それを隠す方法はあります。パテで隠す方法です。
多くの木製品がパテで表面加工して綺麗に見せる方法を採用しています。
ルアーも同様です。
パテを使ってしまうと、重量がルアーに乗ってしまって狙いの動きが出なくなってしまいます。
現在のカーペンターの加工機で精度は出ております。
しかし、軟材の切削に於いて見た目に美しい表面加工が出来ません。
理想は軟材を変形形状に加工が出来て表面仕上げが
綺麗に仕上がる機械を入れて、これに対応したいですが
現在の私達の機械では軟材の表面仕上げの加工に限界があります。
軟材を使ったルアーは、表面が粗くなっております。
しかし、ルアーテストで得た良かったアクションを確実に出す事は出来ます。
鮪郎/ レイジードッグ/ GT−γ250 がそれに当たります。
私達の持てる精一杯の力で頑張っておりますが、機械や技術が及ばずに、クリヤー出来ない問題も
ございます。
諸問題に於いて前向きに頑張っております。
真剣に仕事に取り組むということは、やりがいはあります。しかし、神経を使い、本当に苦しいです。
製造業の方だけでなく、仕事に真面目に取り組み、仕事の厳しさを知っておられる方なら
誰もが苦しみを知っておられると思います。
もし、ルアーが手抜きだと思われる方に対しては、誠に申し訳ございませんが、話す言葉がございません。
また、残念です。
これを分かって下さり、信用して下さる方にカーペンターのルアーを使って頂きたいと願っています。
軟材を使ったルアーは表面が粗くなっております。
このルアーに対して、どうぞ、ご理解をお願いします。
しかし、いつしか、必ず克服します。
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