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 Target fish     Suzuki
  fishing field    Chiba Japan
  September  27th, 2006
 - 30th

●ターゲットフィッシュ シーバス
●場所 木更津 鶴見川
●日時 2006年 9月27~9月30日
●テスト目的 シーバス 実験用ルアー


 コスタリカから帰った 9月27日 
 次の開発に必要なシーバスのノウハウを
 教えて頂く為に ライブベイト δ (デルタ) のテスター
 大塚氏と木更津でウェーディングを行いました。

 大塚氏曰く、『先日発売されたデルタだけでは
 干潟のシーバスを全て攻略する事は出来ない』 と言い

 『このルアーだけではまだ、干潟で起こりうる条件の1/4しか
 攻略する事が出来ない』 と これから始まるデルタの展開の
 全容を明らかにした。

 それは、大変 論理的かつ納得する素晴らしい話であった。

 ”氏の筋道だった話” と ”氏の案内で干潟を釣り歩いて
 氏の話を実際に自ら体験する事” で私はルアーに
 持たせるべき要素を明確に打ち立てる事が出来た。

 カーペンターのシーバスルアーの方向性は
 ”釣る為のみに生まれてきたルアー” です。
 ”その条件最強” を目指します。

 その方向性は、大塚氏のバイクの世界 ”直線世界最速” と
 ”コーナー世界最速” に通ずる ”その条件最強” を
 目指したいとの言葉からきています。

 ”その条件最強ルアー” を作るべく大塚氏のガイドで
 木更津の干潟の地形と流れの基礎を教えて頂いた。
 これが、ルアー作りにとても重要な要素となっています。
 そのあたりの理屈は、頭では理解する事が出来ました。
 あとは実際に干潟を歩いて実戦で
 体感して理解を深めていくしか方法はない。

 2006年9月発売の ライブベイト δ(デルタ) が威力を
 発揮するキャストの方向と水深をご説明させて頂きます。

 優位な方向は 『クロスストリーム~ダウンストリーム』
 適切な水深は 『80cm~2m』

 この方位、かつ、この水深では、他のルアーとの
 対比テストでもダントツの釣果を叩き出しているとの事です。

 逆に2006年9月発売の ライブベイト δ(デルタ) では
 カバー出来ない条件は、次の条件です。

 『流速がやや速い時のアップストリーム~クロスストリーム』
 『流速がとても速い流れの河川』
 『水深が50cmよりも浅い場所 又は 水深が3m以上の
 河川でシーバスが深場に居る場合』


 ※上記の流速ですが、具体的に計って居ない為に
   何ノットと表記出来ずにすみません。

 ※ルアーの使える深度は、アングラーの立ち位置や
   ラインの太さで全く変わりますので実際にお使い頂いて
   結果、問題が無ければ使う事は出来ます。

 量産メーカーのルアーは、引き抵抗を持たせる事で
 全方位対応にしている事が多いです。
 しかし、”アングラーがルアーを使っている” と実感できる
 この引き抵抗、これが、”わざとらしい動き” を
 生んでいると考えています。

 デルタの進む方向は、一個で全方位をカバーする事は
 考えていません。
 流れに対してルアーが進む方向により、ルアーが受ける
 水流抵抗が著しく異なります。これにより、ルアーの動きも
 全く別物になります。
 
 設定している理想の動きを水流抵抗が変わっても
 出す事が出来るように何種類かのタイプを作ります。

 これら全てが完成してアングラーがこのルアーの
 本質を分かったなら、干潟で相当強いルアーになると
 思います。

 


 9月27日 現在 まだ、本格的に木更津干潟のシーバスは
 シーズン イン していないとの事でした。

 しかし、でっぷりした76cmのシーバスが
 ライブベイト δ (デルタ) 105mm Type Ⅳ 
 リフレクトブラックでいきなり釣れました。
 直ぐに60cm弱が同ルアーで釣れました。


 大塚氏 ライブベイト δ (デルタ) 105mm Type Ⅲ
 チャートバックで 


 大塚氏 連続ヒット 

 釣りは調子が良かったが、コニケンの新しくなった磯靴が
 規格が変わってしまって26cmでは小さすぎて
 痛くて沖で歩けなくなってしまい、きちんとしたポイントまで
 行けずして、今日は終了してしまいました。

 9月27日は、少しの時間で2人で5匹 デルタで釣れました。


 6月28日 大雨後の泥にごりで可能性は薄いとの事でしたが
 2時間だけ干潟の中にある河川でチャレンジしました。

 シーバス60cm弱がヒットしました。
 ルアーは ライブベイト δ (デルタ) 105mm Type Ⅳ 
 レッドヘッド
 


 9月29日 大塚氏が仕事で来られないので
 小早川氏が来て下さりました。

 昨年は、デルタと他社メーカーとの比較テストを
 行って下さっていた小早川氏

 『デルタに10倍以上の差で負けた事があった』 との事です。

 今釣行からデルタを使って下さっています。



 ルアーは、ライブベイト δ (デルタ) 105mm Type Ⅱ 
 チャート バック



 コニケンは ライブベイト δ (デルタ) 105mm Type Ⅳ 
 リフレクトブラック で連続キャッチ

 かなり、難儀な状態で写真を撮っているので
 上手く写真が撮れていなかって、全ての写真が
 ありませんが、9月29日は 2人で17バイト 13ヒット
 9キャッチでした。



 良型シーバス キャッチの小早川氏

 ライブベイト δ (デルタ) 105mm Type Ⅲ
 M氏 リクエストカラー アルミ貼りにて



 コニケン ライブベイト δ (デルタ) 105mm Type Ⅳ 
 リフレクトブラックにて

 ライブベイト δ (デルタ) のアクションですが
 リトリーブスピードの変化で食わせます。

 ①着水後、2~3m位引いた所でリトリーブ中に急激に
  リトリーブをスローダウンさせます。

 ②スローダウンの距離は1m位行っています。

 ③スローダウンした後の巻き始めは、少し勢いをつけて
  1、5m位、リトリーブを行います。

 リトリーブスピードを変える場所は地形の変化など
 シーバスが居ると思われる所でも行っています。
 臨機応変に対応下さい。

 シーバスのヒットは、『ルアー着水後のリーリング開始直後』 
 『最初のリトリーブ変化』 『ピックアップ寸前』 が多いです。
  



 9月30日 榊原さんご夫妻に東京 河川釣行に連れて行って
 頂きました。

 私のリクエストは ルアーの真価が分かるように
 シーバスがスレている所をお願いしました。

 また、榊原さん(旦那様)には 目的がルアーテストなので 
 榊原さんには ライブベイト δ (デルタ) 以外のルアーを
 ご使用いただいて、デルタと他社メーカールアーの
 釣り比べがしたいというリクエストをさせて頂きました。

 すぐに、コニケンにデカイ シーバスがヒットした。
 しかし、動き優先でPE直結にしていたら
 歯で切られてしまいました(泣)

 その後、暫くして、結構デカイと思われるシーバスが
 ヒットしたが15秒位でフックアウトしてしました(泣)

 せっかく、デルタでヒットしたのに、”へたっぴバラシ” で
 キャッチ出来ませんでした。

 当たりは頻繁にありました。

 しかし、ここでも、強いのは 
 『クロスストリーム~ダウンストリーム』 のみです。
 
『アップストリーム~クロスストリーム』 では強さを
 発揮出来ません。




 美奈子さん ”デルタ” でヒット!

 しかし、エラ洗いでバレました。 残念(泣)



 今回、河川でも他社メーカーとの釣り比べで、デルタは
 ダントツの強さを見せてくれたのに釣り上がらなくて
 きちんとした証明が出来ずに残念でした。

 多分、スレた河川でもデルタの動きは強いようです。



 榊原さんご夫妻 ありがとうございました!



 ライブベイト δ につきまして


 カーペンター ライブベイトδ 発案 テスターの大塚氏より、デルタを使って下さっている
 アングラーの方に知っておいて頂きたいお話があるとTELがありました。

 ライブベイト δは、発売から時間が経っていませんが、続々と朗報を頂いております。
 その中でも 『状況が良くない時に ”デルタ” だけが釣れた』 と嬉しいお便りを幾つか頂いております。

 ライブベイト デルタは状況が良くなかったり、シーバスがスレていて既存のルアーでは釣れ難い状況の時に
 威力を発揮してくれています。

 しかし、大塚氏は次の事を強調しておられます。

 『デルタのテスト釣行で何度も他社メーカーのルアーとデルタを競合させた。
 結果、シーバスがスレていない高活性の状況下では、デルタを使うよりも、むしろアクションが
 大きいルアーの方が勝負が早い』 という結果を得ていると彼は言いました。

 『デルタの特性上、シーバスがスレていない高活性の条件ではデルタは弱いという事は
 テストで十分分かっている』 と彼は言う。

 『
シーバスの活性が高く、そのシーバスはスレていないという条件が
 付いているなら、その条件を攻略出来るルアーは既存のルアーの中に幾らでも存在する』

 『”デルタ” が必要とされる条件は、そのような、高活性であって魚がスレていない条件ではない』 と
 彼は言う。


 『デルタの真の威力が発揮される条件は、活性レベルが低活性レベル~中活性レベル 又は
 高活性でもルアーにスレてナーバスになっている状況』 と彼は断言します。

 下記がデルタの事を良く分かった大塚氏が一番伝えたいことです。

  『デルタは渋い状況で効く。ならば、活性が良い状況ではもっと釣れるのでは? とは思わないでください。
 活性が高く、シーバスがスレていない状況では、アクションが大きなルアーに部があります。
 デルタでも釣れますが、この条件下では アクションが大きなルアーがデルタよりも有利です。
 この条件でデルタで結果が出なくても、それは当然だと考えています。
 理由は、この条件にデルタがマッチしていないだけです。
 容易に釣れる条件で、他のルアーで釣れて、デルタで釣れなくてもデルタが釣れないと思わないで下さい。
 活性が高くて、シーバスがスレていない状況では、デルタに持たせた特性でこのような事が起こるのです。
  デルタはどちらかといえば、既存のルアーで太刀打ち出来ない厳しい条件で威力が発揮される場面が
 多いと思います。』 


 簡単に釣れる条件で、逆にデルタは強くない。こんな事が、デルタの特性上起こりうるのです。
 この事をしっかりと、デルタを買って下さったアングラーの方に伝えて欲しいと大塚氏から
 私に強い要望がありました。

 大塚氏は公の前に姿を現すことが好きではありません。
 他のアングラーの方に、デルタについてコメントもしたがりません。
 しかし、デルタの特性をしっかりと伝えない事で誤解を生んで、デルタの評価が下がることだけは
 一生懸命テストをして絶対的な自信の上に製品にしただけに
 このルアーは駄目だと言われる事は悔しいとの思いから今回、私に話があったのです。
 発案の大塚氏との ”長い時間のやり取り” と ”現場での実戦” からデルタは完成しています。
 大切な大塚氏の長年のノウハウを教えて頂き、ビルダー小西自身もテストに参加して
 全て理解した上でルアーを具現化しています。それ故、私も大塚氏と同じ気持ちです。

 ”その条件最強” を基本ポリシーに ”カーペンターシーバスルアー” は発進しました。
 ”デルタの良いも悪いも分かったアングラー”  大塚氏
 彼の求める性能は ”その条件最強” です。
 それ故、デルタは万能ルアーではありません。

 彼は言う。 『”デルタ”は、万能ルアーではない。効力を発揮する条件を分かって使わなければ
 ”真のデルタのポテンシャル” を引き出すことは出来ない』 と締めくくった。




 大塚氏が言う ”デルタ” について ”キモ” となっている部分です。

 デルタが有効な条件は

 ①キャスト方向は、クロスストリーム~ダウンストリーム 
   ※これは、干潟の緩やかな流れに対しても言えます。よって風と潮の流れる方向を考えた
     アプローチを考える必要があります。
   ※アップストリーム~クロスストリームに対応したデルタのテストは2006年11月より開始します。

 ②水深は、80cm~2m 
   ※これ以上の水深でも魚が水面を意識している時は有効です。80cmよりも浅場は
     現在製作中の δ Type-Ⅰ が対応します。

 ③条件は、中活性レベル~低活性レベル 又は 高活性でもルアーにスレてナーバスになっている状況で
  デルタの威力が生かせます。高活性で釣れ続いた後、魚は居るのにルアーを喰わなくなった時に
  デルタの威力が発揮されます。
   ※活性が高く、シーバスがスレていない状況では、アクションが大きなルアーに部があります。

 ④デルタはバチ抜けには効きません。
   ※バチと小魚が同時にベイトになっている時はデルタでも釣れるとの事です。


 ”ライブベイト デルタ” というルアーは、今までのシーバスルアーをベースに作られた物ではなく
 既成概念を持たない事で完成する事が出来た ”新しいタイプのルアー” だと思います。
 それ故、デルタについて ”難解” な部分が多いと感じられるかもしれません。
 しかし、要点を掴んで使えば、難しくはないと思います。

 アクションにつきましては、ナーバスになっているシーバスや大型シーバスには
 よほど高活性で無い限り、大きなロッド操作で作るアクションは有効でないと
 考えています。(ジャークやトウィチングなど)

 デルタのアクションは、リーリングのスピード変化 (微弱な変化~意図的なやや大きな変化) を
 変える事で捕食のスイッチを入れています。
 流れのある場所なら、流れの変化を利用すれば、ステディ・リトリーブ(棒引き) も有効です。
 棒引きでも、デルタは僅かな流れの強弱でアクションを変化させます。

 デルタの泳ぎを昼間に見ると、多くのアングラーの方は ”釣れる気がしない” と思われるかもしれません。
 しかし、”アングラーが視覚的に見て良いと感じる動き” と ”シーバスが真実の餌と思う動き” は
 異なると考えています。
 デルタの動きはあまりに ”たよりが無い動き” に見えますが、大塚氏のデルタのテストでの
 ぶっちぎりの実績が、シーバスにとって ”魅力的な動き” だという事の証になっていると思います。





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