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    Dorado ( Japan Mie )  August 2th 2006

●場所 三重県 安乗沖
●日時 2006年 8月2日
●ターゲットフィッシュ シイラ
●テスト目的 フラットベイト ライブリーサーディン各種 Newポッパー ガイド実験


 幾つか進めている試作が完成したので
 それを確かめる為に安乗へ行きました。

 最近は効率の良い試作テストを行う為に
 予約が要るなどのやむ終えない釣行を除いては
 1ヶ月以上前から釣行の日程を立てる事をやめています。

 ルアーのバランステストの場合、50%位は、釣り場では無く
 水槽と水域で動かしてのテストです。
 これにも多くの時間を費やします。

 その後、ルアーは 波 潮  船の喫水 塩分濃度などの
 要因が発生する現場でテストして煮詰めています。

 事前に釣行の予定を立てておくと、時間が無い場合には
 試作が不完全な状態で釣りに行かざるおえなくなって
 しまいます。時間とコストを無駄にします。

 それらの理由により試作ルアー ロッドの目処が立ったら
 急遽、行くといった釣行を徹底しています。

 小西と一緒に釣りに行きたいと言って下さり
 お電話やメールを頂くのですが、多くの方には
 それにお答え出来なくて誠にすみません。

 また、楽しみにして下さっていた ”釣りのお誘い”も
 中断しておりましてすみません。

 効率的に全てを行わないと、カーペンター製品の価格に
 良くない状態で反映してしまいます。
 ルアーの材料代は高騰をし続けております。
 企業努力で製品の価格が上がらないように
 工房スタッフ一同、頑張っております。

 どうぞ、テスト釣行は、遊びでない事をご理解頂けましたら
 幸いです。


 私の製品開発が一段落つきましたら、カーペンターファンの
 方々と 『ルアーアクションの方法やノットや釣り方』など現場で
 実際に説明させて頂く釣行を考えております。

 この時は、皆様が楽しい釣行になるように
 製品の開発はやらない釣行にしようと思っています。

 開発が落ち着くまで、お時間をください。

 今回、試作が出来て、時間的なタイミングがあったので
 Y氏のチャーターされていた釣行に参加させて頂きました。 



 一昨年の10月より進めてきた Newルアー 
 フラットベイトが大変良い所まで完成してきたので
 公開させて頂きます。

 ここ最近のルアーの設計で ”これは強い” と
 実感出来ます。

 力強いヒラ打ちと上手く自動制御された復元が
 大きな集魚効果があるようです。
 大変、楽しみなコンセプトのルアーです。

 バスメイトの徳永兼三さんから ”大型シーバスに強い” と
 情報を頂いております。
 かなりのフィッシュイーターに ”強いアクション” だと
 思われます。

 フラットベイトの最大の特徴は、ただ引きでも動いて釣れます。
 復元が自動的に行われる為、ルアーの回転方向の
 制御が必要ありません。
 ですが、オートマチックで面白みに欠けるルアーとも違います。

 『マニュアル操作』 ではアクションの大きさとアクションの
 質をアングラー自身がロッドワークによりコントロールする事が
 出来ます。

 概して、ただ引きルアーは、どんなロッドワークをしても
 アクションが固定されていて自由度が無い場合が多いです。

 しかし、フラットベイトは、ただ引きのオートマチックアクション
 でも使えて、その上、アングラー自身の操作が加わると
 もっとそのルアーの ”底力” を引き出せる 
 ”大変面白みのあるルアー” だと感じます。

 フラットベイトは”久々の会心のルアーコンセプト” と
 呼んでも差支えが無いと感じます。

 多分、GTにもいけると踏んでいます。
 120g位のサイズも試作して実験を行います。
 また、これの小型も試作してシーバス シイラ 
 その他の対象魚に対しての実験を行います。



 ライブリーサーディンの145mm 160mm 
 ライブリーサーディンの高比重の130mm 175mmの
 テストも行いました。

 おとなしいナチュラルな動きが効くシイラの条件に
 ライブリーサーディンは効果がありました。
 アピール力に欠ける為に、アピールがヒットのスイッチを
 入れている場合には、弱かったです。

 クロマグロでの使用では、ベイトのサイズで使い分けが
 出来ように進めております。
 小さいほうから 110mm 130mm 145mm 160mm
 175mm 200mmでフルラインナップになる予定です。

 比重も大きく違う2種類を作っています。
 クロマグロのナブラの状況によって必要だと判断しました。
 比重が違う物は、沈下姿勢も異なりますし、リーリング時の
 アクションも異なります。

 多くのお問い合わせありがとうございます。
 頑張って出来るだけ早期の完成を目指します。

 



 ライブベイト β 42gのプロトタイプです。
 リクエストを頂いておりました30gと60gの中間サイズです。

 30gでは飛距離が出ない、60gではシルエットが大きいと
 言う状況にマッチします。

 適正重心位置も分かり、LB β 42gは最高の動きが
 出ております。

 2007年のNEWモデルとして進めます。 



 今年の安乗は、未だ、爆発しません。
 再び大量の水潮が出てきて
 水の色が悪く、沖の漂流物も大変少ない状況です。

 釣果は日によってムラが大きいです。偶々、何か漂流物の
 良い物に当たれば、少し釣果が出るといった状況です。

 今回も沖にはほとんど漂流物がありませんでした。

 カンカン照りの夏が来て ”シイラ爆発” となる事を
 願います。



 何かあったと期待しましたが、合羽でした (ガクッ)

 おや? だれかヒットしている模様・・・・・



 小さな漂流物があり、何度がキャスティングしましたが
 反応はなく、付いていないかなぁと思った時
 下の方から浮上してきたシイラが見えました。
 そして フラットベイト(プロト)をバクッとスローモーションの
 ように咥えました。

 
 浮上してきた角度からみて、このシイラ、多分、相当深く
 沈んでいたと思います。

 沢山ルアーが動いている中で、このルアーを
 狙って浮いてきたようです。
 



 沈んでいるシイラには、トップウォーターは大変不利です。
 高比重のシンキングルアーを使えば、案外と容易に
 ヒットします。これは誰でも知っています。

 これを作るのは簡単です。いいえ、既に作ってあります。
 2002年7月に作った試作品があります。

 『シイラが沈んでいて遊泳層が合わない事が理由で
 カーペンターのTOPルアーで釣れない』 事の証明に
 2002年 7月に高比重のシンキングルアーを作りました。
 このお話をされた関東のO氏に何故TOPで釣れないかの
 理由を話して、この試作のシンキングルアーを送らせて
 頂きました。
 数日後、この試作のシンキングルアーで 一撃ヒットだったと
 レポートを頂きました。

 トップにこだわるO氏からは 『理由が分かったので
 このルアーは使う必要がなくなりました』 との
 返事を頂きました。

 カーペンターの目指すルアーの方向性ですが
 次の方向性で作らせて頂いております。

 GTやターポンの遠征釣りの方向性ですが
 GTの遠征やターポンなどは一生に一度しか行けない
 かもしれない釣りだと思います。
 だから、”思い出に残る楽しい遠征” の為に究極に
 釣れる事を目指したルアーを目指しています。

 クロマグロ釣りの方向性ですが
 クロマグロは ”獲る為の釣り” だと思っています。
 チャンスもそんなに多くありません。
 だから、クロマグロルアーも状況によりルアーを
 きちんとセレクトして釣れる確率を究極に高めたルアーを
 目指しています。

 しかし、シイラルアーには、ただ、究極に釣れる事だけを
 追い求めません。なぜなら釣りが面白くなくなるからです。
 ただ単に釣れるルアーではなく、使っていて楽しいと
 思えるルアーを目指しています。
 それはルアーを動かす事の楽しみを実感できる
 ルアー達です。

 可能な限りTOPで釣りたい。
 TOPで喰わなくてもルアーが見えている浅い水深で使える
 ルアーがいいなぁと思います。

 今年は雨が多くて、水潮がどこもひどいです。
 TOPには厳しい状況です。
 しかし、沈んでいるシイラを如何に水面に誘い出してTOPで
 釣れないものかと日夜、研究しています。

 釣る事だけを考えるなら、ジグやシンキングルアーが
 一番効率的かもしれません。
 効率を追い求めるなら、これらのルアーが良いと思います。

 しかし、この方向性はどうも・・・・・ と思われる方がおられたら
 私もこの方向性の方々と同じ方向性でシイラ釣りを
 楽しみたいと思っております。

 今回フラットベイト(プロトタイプ)で釣れたこの写真のシイラは
 ここ5〜6年で一番嬉しかったシイラです。
 フラットベイトという新しい動きのルアーで沈んだシイラが
 急浮上してきて釣れたからです。
 
 フラットベイトのルアーの特性は、大変力強い水押しのある
 ヒラ打ちアクションです。スローで動かしていても
 確実に水を掴んでいます。
 沈んだシイラを水面に呼び出すには、ルアーを早く引いては
 出てきません。
 しかも、水押しが弱くてはダメです。
 スローに動かせて水押が強いが理想です。
 フラットベイトはこの二つの要素を満たします。
 このアクションは 現時点で ”水面に出ない魚を出す” 事が
 出来る大変強いアクションだと思います。

 シイラを釣る事だけを目的にしたルアーは、カーペンターが
 作らなくても多分、市場には沢山あると思います。

 カーペンターのシイラルアーの方向性ですが
 TOPが厳しい条件でも、水面に出てくる
 究極のトップウォータープラグ達を目指します。

 もし、実現するなら、沈みルアーのアングラーの横で
 TOPでデカシイラを 『バコーン』 とやってみたいですね(笑)



 BC−γをご購入下さった皆様へ

 TOPは水面がシイラのステージになった時が
 条件的には最高です。今年のシイラは水潮の影響で
 沈み気味です。

 今年、リリースさせて頂いた BC−γは、この水潮が
 無くなるまで、条件的に少し厳しいかもしれません。
 私もまだ、今年はBC−γの真価を発揮出来ていません。

 BC−γは、表層がステージであり、スレた活性のあるシイラ
 で絶大な効力を感じています。
 活性はあるのだが、既存のルアーの動きにスレて
 全く反応しない時に 『これは強い!』 と感じております。

 BC−γですが、既に2006年に何人かの方からは
 シイラがすっ飛んでヒットした。
 狙いのアクションが出たのですね!! とのお話を頂いて
 おります。

 水潮が無い条件では既に結果を出されて
 ご報告頂いたアングラーの方々もおられます。

 ステージが表層になれば、絶対にBC−γの威力を体感して
 頂けると確信しています。




 沖には漂流物がほとんど無いので丘よりの潮目へ
 狙いを変更しました。

 藻が流れている所でフラットベイトにヒットしました。

 ヒットしたシイラに付いてきたシイラがいたので
 Y氏を艫へ呼んで、Y氏はLB α UWでヒット!

 まだ、何匹か後ろをシイラが付いているので
 試作ロッドの試したい物があったのでファイトしながら
 試作ロッドでルアーを投げましたらヒットしました。

 2本のロッドでファイト中です。

 もう一匹は、別のコンセプトのルアーでのヒットです。

 シイラが小さく試作ロッドで大きな負荷を掛けたテストには
 なりませんでした。

 今年は、既に 8月上旬でペンペンシイラが現れています。
 気温もおかしくて、朝、寒くて皆、ウインドブレイカーを
 着ていました。秋が来たのでは? と感じる気温です。

 今年は気象がおかしいような気がします。
 



 吉田さん サバ入れ食い

 アグレッシブなサバ

 LB α UW や ハイフロートサーフェイス に
 襲い掛かる。



 フィッシング エイトの大地さん

 サバ キャッチ



 コニケン ガイド実験用ロッド + LS110mm で
 サバ 一投一匹 



 サバのナブラが沸き沸き



 今回、お世話になった皆様

 ありがとうございました!



 番外編

 カーペンターのGTロッドを実際に投げて、
 GT−γとのセッティングも見てから
 ロッドを選びたいとのリクエストで、安乗の港で
 ”試し投げ” を行いました。 



 TBL711/35 RF + GT−γ と
 DJ83ML + GT−γ のフィーリングの違いを
 確認される吉田さん

 GTはまだ、トライされていませんが、γの動きは
 上手でした。



 大地さん GT−γ マスターと言っても良い位に
 コツを掴んでおられました。

 
 



 カーペンターホテル公開

 疲れが溜まっていたので伊勢自動車道 P にて
 カーペンターホテルで少し寝てから帰りました。