GT in AMAMI JAPAN    May 5th, 2005

●場所 鹿児島県 奄美大島
●日時 2005年 5月6日〜5月8日
●ターゲットフィッシュ GT

●テスト目的 NEWGTルアーテスト

 今回、持ち込んだテストルアーや製品化されているルアー 

 今回の奄美釣行は、恐ろしいヒット数でした。
 特に前半のグループは
 2日で60バイト 16匹のGTが釣れました。
 福井さんは、数に関しては8年間のガイド業で
 一番の釣行との事でした。
 ヒットルアーの殆どがGT−γでした。
 動かし方をマスターされた方は、バンバン釣られていました。



 開発中のロッドベルト
      ↓

 開発中のロッドベルトがだいぶん、形になってきた。
 力のある人はより早くGTをキャッチ出来、
 力の無い人はより少ない力で
 体の負担を減らしてGTゲームを楽しめる事を
 目的に開発中です。
 特にグランメールシリーズの復元力を最大限に
 生かせるロッドベルトです。
 ファイトの時に左右にズレる事が無く、ロッドが蓄えた力を
 逃さないのでエネルギーロスがありません。
 機能を生む形状は大体、形になりました。
 各部の材料を煮詰めて
 製品化します。多くのお問い合わせありがとうございます。
 製品リリースは、秋頃に出来ればと思っております。


 GT−γの長いモデルのプロトタイプでヒット。
 どのような理論でGT−γが動いているかが
 一段と理解できた。
 アクティブなGTをもっとアクティブにさせるアクションが
 見つかった。難しいと言われる国内GTだが、
 水中にはまだまだ、GTが
 いることが分かりました。新理論の ”誘いと食わせの
 アクションの連動” で、まだまだ、釣れるルアーが
 作れそうです。


 国内GT連勝の勝又さんのDJ83MLが曲がった。


 殆どミスバイトを起こさせない勝又さんのガンマアクション
 誘いと食わせのタイミングがベストな証拠。
 最初からのガンママスターでした。
 GT27kg


 ハッスルポップ 荒波スペシャル のプロトタイプ
 初日は大変荒れていましたが、
 私のアクションで、ポッピングエラーが皆無でした。
 荒波スペシャルとノーマル品との違いは、
 ノーマル品は自由度を持った
 アクションが特徴です。
 荒波スペシャルはアクションの自由度は少し失われますが、
 荒波で安定した動きを見せます。
 私の場合、荒波で殆どポッピングエラーがありませんでした。
















 今回、ロングリーフ87でGT−γを動かした。 アクションの操作は簡単ではないですが、
 私はGT−γを硬いロッドで動かす 事が徐々に出来るようになってきました。
 アクション時に努力と集中力が必要なので、 ”楽” はさせてくれませんが、面白味はあります。
 グランメールシリーズを久しぶりに使いましたが、 ロッドを機能させる為にテクニックは必要ですが、
 リフト力が強いので別の意味で、”楽” でした。


 腱鞘炎が教えてくれたこと

 最近、腱鞘炎がひどく、機能させるのにある程度の力を必要とするグランメールシリーズを
 使っていなかったので忘れかけていましたが、ポンピングしなくても魚が勝手に浮いくる感覚、
 とても気持ちが良いですね。

 腱鞘炎がひどくなると使うのがいやになるということは、 グランメールシリーズは、ある程度の力が無いと
 機能しないと言える。
 腱鞘炎が悪化すると、痛くて子供くらいの力しか 出なくなるようです。
 元気な時は、使っていて ”楽しい” と思えるロッドが体が故障すると苦痛になる。
 自分の体の都合で竿の良し悪しを言うことはいけないですね。理論的な事しか信じない性格の私が、
 最近、体の故障で個人の主観が入った事ばかり言っていました。

 元気な時は大好きなスポーツカーフィーリングの足回りでも、病気へ搬送される時の救急車がそのよう
 足回りでは、いやですもんね。
 何が言いたいかというと、人間の釣竿の好みは、個人の基礎体力はもちろん、
 ”疲労度” で大きく変わるということです。

 元気になれば、グランメールの感覚が好きになり、腱鞘炎が悪化するとブルーラグーンや少ない力で
 機能するライトロッドが好きになる。
 理由は、各ロッドごとにそのロッドを機能させるのに必要な最小限の力が存在しているからだと気づきました。

 体が故障して力が少なくなれば、その力の範囲で機能するロッドを欲する。
 体が元気であれば力が出るので、その力で機能するパワーロッドを欲する。
 そのロッドが機能する数値が測れれば、ロッド選びの基準になるのではないかと思いました。
 また、ロッドによってどの位の力が無いと機能しないかも分かります。

 その数値を測定できる面白い装置を考えましたので、時間を見つけてシリーズ全てのロッドの機能する
 最小の数値を測定してみます。

 腱鞘炎の良い薬を見つけました。以前のようにうずくまるほど痛いということがなくなりました。
 腱鞘炎になってプラスになったこともありました。今まであまり考えなかったロッドの機能する数値が
 存在することを認識したこと。人間が発する力とロッドの機能する数値には
 物凄い深い関係があるのです。それを具体的に数値化を進めるきっかけになりました。

 それと腱鞘炎の悪化の引き金になったと思われるルアーのワイヤー巻きが
 半自動で出来るようになりました。この仕事が工房のどの仕事より大変で
 手の痛みが限界に来ると、頬に震えがくる感覚に襲われて、これに耐えながら、”根性を出せ”と
 自分に言い聞かせて仕事をしてきました。 右手の酷使が腱鞘炎の原因なのは分かっていながら、
 機械化せずに良く頑張ったなと思います。 腱鞘炎の悪化でワイヤー巻きも出来なくなりかけていたので、
 これは大変だと思い、 遂に機械化しました。完全自動化でないので、少しの負担はありますが、
 手巻きと比べると天国です。均一にワイヤーの圧が出るので、ルアーのワイヤー部分の
 性能が上がったと思います。また、生産性が恐ろしく向上しました。
 カーペンターのルアーは供給不足で大変ご迷惑を  お掛けしておりますが、この機械で少しでも
 多く供給できると思います。
 また、私でなくても誰もが使える代物なので
 私の空いた時間で試作ルアー ロッドの開発が出来ます。
 釣り人の、欲しいにもっと答えられるメーカーにもっと近づくと思います。


 同サイズをハッスルポップ 荒波スペシャルで
 キャッチ!!

 ルアーアクションフィールは良い感じです。


 アバサマスター大川さんのロッドが曲がった。
 このロッドは、昨年のGT大物賞でゲットされた
 DJ83MH カスタム ガンダムのシャー大佐 専用機の
 カラーが塗らている。
 大川さん曰く、アバサ専用機なので
 このカラーなのですとの事。
 アバサのアクションをマスターして以来、
 国内GT ほぼ連勝との事。
 マニュアルアクション ポッパーのアバサでGT−γに
 食ついていく事が出来ることは凄いと思います。
 大川さんのアバサのアクションは、トップウォーターの
 手品師と言っていいだろう。


 大川さんはアバサのアクションを最大限に
 生かせる工夫がノットにしてあります。
 この工夫が大切だと思いました。
 ”自分のアクションで釣った” と思える一匹に
 なったと思います。
 マニュアルルアーで工夫して釣ったGTの喜びは格別です。


 何度もやり直しをしているGT−γ 140gのプロトタイプに
 きたスマガツオ
 針とボディーのマッチングが上手くいきません。
 ルアー体積の変更が必要です。
 精密設計を追求すると自分で針の重量まで
 制御して針を作らないといけなくなってしまいます。
 テストに時間が掛かりそうで、来年モデルになりそうです。

 小西は過去にGT−γは外道が少ないと申しましたが、
 テストをした場所が外洋性回遊魚が少ない場所で
 あったので外道が少ないと感じました。
 しかし、GT−γは、多くの種類のフィッシュイーターに対して
 恐ろしい集魚効果を持っています。
 時にマグロに効果絶大です。


 山本さんに来たアオチビキ 


 高尾さん ファーストGTキャッチ!!
 GT−γを上手くマスターされていた。
 初釣行でいきなりのキャッチでした。


 ミスバイトを起こさせない勝又さんのGT−γのアクション
 一発でバイトに持ち込んでおられるので
 バイト数がキャッチ数とほぼ等しい。



 ←解説します。 GT−γの何がオートマチックか?




 私はGT−γの事を過去にオートマチックルアーと称したことがありました。
 余りに抽象的な表現ですみませんでした。補足説明をさせていただきます。

 既存のGTペンシルの殆どが、アングラーが手首でトウィッチイングを入れないと動かない構造の物です。
 100gを超えるルアーのトウィッチイングは手首に大きな負荷を掛けるために継続して
 使うことが難しかったです。これを克服したルアーがGT−γです。

 トウィッチイングで動きを出すのではなく、ジャークでルアーが自動アクションを出す。
 このジャークでルアーが自動アクションをする事をオートマチックと呼んでいます。


 ある方が私に言いました。『GT−γはオートマチックと聞いていたのに難しいです。』 オートマチックの表現から、
 その方は、ただGT−γを投げて巻けば勝手にGTが釣れると思われていたようです。
 オートマチックと称した私の説明が余りに抽象的だった事で生んだ誤解と認識して反省しています。

 良く耳にするオートマチックという言葉ですが、オートマチック車と言われる車を例に話を進めさせていただきます。
 ここで言うオートマチックとは、シフトレバーのチェンジを自動でしてくれるという
 意味です。車のシートに座れば全て自動で目的地まで行ってくれる事を意味しません。
 GT−γもこれと同じです。

 GT−γにおきましては、トウィッチイングで動きを出すのではなく、ジャークでルアーが自動アクションを出す。
 このジャークでルアーが自動アクションをする事をオートマチックと呼んでいます。これが定義となっています。


 オートマチック車も基本操作が必要です。前進発進はPレンジからDレンジへブレーキを踏みながら
 シフトチェンジしてアクセルを踏む。Rレンジ D1などの使い方が分からなければ車は
 動きませんし、事故になります。

 GT−γも基本操作はあります。これをマスターしないと上手く機能してくれません。
 GT−γが世に出て約6ヶ月です。これまでに私が知る限りで既に200本以上の
 GTがキャッチされています。しかし、ここにきて、釣れる人と釣れない人と
 完全に2極化しています。釣れる人はボコボコに釣り、釣れない人は全く釣れない。
 理由は基本操作が出来ているか、出来ていないかの差です。

 一緒に釣りをさせて頂いた方に、GT−γでGTを釣られた時に私は質問しました。
 『もっと自動で簡単に釣れるGT−γを作ることが出来そうですがどうですか?』 
 全ての方が次のように言われました。
 『今で十分釣れているのに、これ以上、自動化するのですか? 
 面白味が無くなるので、これ以上の自動化は止めてほしい』

 今のGT−γはオートマチックな部分とマニュアル的な部分があり、自分のアクションの余地が残されている。
 アングラーが自分で行う操作感を残しつつ、手首の負担を軽減して継続してアクションが出来る。
 細かい制御でGT−γを動かせる能力が付けば、釣果に差となって現れる。

 ルアーという物は、釣れる事は大前提ですが、面白味がある味付けの部分が無いと
 趣味性がなくなってしまいます。今くらいのGT−γの特性が面白味があって良いですね。

 このあたりを大事にしながら、使って楽しく釣れるルアーを目指します。


 ザ・ブルーラグーン 80/30 RFで
 GT−γ ロングプロトを使った。
 気を使わなくても簡単にGT−γが動く。
 グランメールシリーズと明らかに違う曲がりを見せる
 ザ・ブルーラグーンシリーズ


 長いGT−γのプロト まだまだ、改良点があるが、
 完成すれば面白いルアーになりそうです。


 勝又さんが28kgキャッチ ガンマーの基本操作を完全に
 マスターされた。


 大川さんがBC78H−GM+GT−γ+PE4号で
 キャッチされた31kgのGT
 180cmオーバーの大川さんが持つと魚が
 小さく見えてしまうが推定の表示以外の全ての魚は
 船上実測しています。

 GT31kgをBC78H−GMでキャッチされて、
 GTの引きに対してアングラーが
 大変ローインパクトなので、福井さんが”いんちき” と
 言っている意味が分かりましたと言われていた。

 BC78H−GMは、ロッドが柔軟です。
 ロッドがGTの引きを吸収するのでGTが
 暴れずに上がってきます。
 たとえ暴れていたとしても、手元にダイレクトに
 伝わってきません。
 ファイト中のダイレクト感が無いので、 
 ”GTとやり合っている” という面白味は半減します。
 しかし、ライトタックルはロッドを限界まで使えるので
 釣竿がどのように機能しているかが良く分かります。
 これが面白いですし、勉強になります。
 また、BC78H−GMは疲れた時に、
 休むのはいやだし、そういって本気の
 GTタックルはしんどいのでという場面で最高の一本です。


 福井さんにテストを依頼しているドルフィンーγ60gで
 福井さんがGTキャッチ! 
 60gでも十分GTが釣れますよ!と福井さん
 少し前にもライブベイトβ 60gプロトで26kgが
 釣れましたよ!


 夢叶う!

 山本さん ファーストGTキャッチ!!
 何年も掛けて奄美に通い遂にGTを手にされた。

 おめでとうございます。


 国内連勝の勝又氏 ヒットが続く。


 ハッスルポップのアクションのコツ
           


 このGTは、ハッスルポップ 荒波スペシャルで
 キャッチしたGTですが、
 ノーマルのハッスルポップ自体のアクションは
 もっと自由度のある動きをします。
 アングラーが大きなロッドワークでハッスルポップを
 操るとルアーが動き過ぎてしまいます。
 活性が高い時はこれでOKなのですが、
 活性が無い時にハッスルポップのオーバーアクションは、
 ミスバイトを誘発させてしまいます。
 ハッスルポップのアクションは、オーバーアクションに
 ならないようにした方が良い結果が出ています。
 そして、大事な点はルアーがいつも泡で
 カモフラージュされている状態を作ることです。


 喜界島パヤオで
 GT−γ キハダマグロに強い!


 ハッスルポップ 荒波スペシャル 100g プロトで
 ビッグシイラキャッチ!


 山本さん 綺麗なカスミアジをキャッチ


 GT−γの動きや振動は、あらゆるフィッシュイーターを誘う。
 恐るべしGT−γ


 スマガツオもGT−γに凄い反応を示した。
 フィッシュイーターはGT−γに対して、
 本物の魚かルアーかを判別しにくいようで
 何の疑いも持たずに、GT−γを食べに
 来ているように感じます。

 ライブベイトシリーズが、
 また、本物のライブベイト(生餌)に近づいた。


 3日で65バイト位あり、16匹のGTが上がりました。
 殆どがGT−γでヒットしました。

 今回、お世話になりました ビッグディッパーの福井船長

 みんなの夢を叶えてくれてありがとうございました。


 福井さんホームページ URL

  http://www16.ocn.ne.jp/~kaibutsu/