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■最近のご質問の回答


■Q: SL80/33 と PJ80/36 の違いを詳しく教えて下さい。


写真をご覧下さい。

上がSL(シーレパード) 80/33 です。

下がPJ80/36 です。








写真のファイトはロッドパワーが異なること、掛けているドラグ値が異なること、

引いている魚のパワーが異なるので、写真だけでは正確な判断は出来ませんが、

SLの方が曲がりがバットまで大きく入り、PJの方は、まだ余力を残しているように

見えます。


バット付近のロッドのパワーはSL(シーレパード) が33LBです。

PJが36LBです。

PJの方がややパワーがあります。


SLとPJのロッドの違いですが、下記に説明をさせていただきます。


●PJはレギュラーテーパー PJよりもSLはスローテーパー


●ロッド全体を見た時のティップの硬さは、PJよりもSLの方が硬い。

(逆の言い方をすれば、SLよりもPJの方がバットが硬い)

※ロッドのパワーはこの場合、関係性がないとする。


●PJは根の荒い場所で高いドラグ力を掛ける事に向いている。

SLは素直な曲がりを生かした中負荷ドラグでのファイトに向いている。


●PJは底力を持っている。SLはそこまで底力は無い。


●PJはPE8号も負荷に応じてロッド角を調整すれば使用は可能。

SL80/33にPE8号はオーバーロード(過負荷) を起こします。

もし、PE8号を使うなら、使用時は、ロッド角を調整して 

PE6.5号や7号のライン強度を想定したファイトなら可能です。


●PJは岩礁帯のGT ヒラマサに向く。

SLはそこまで根が激しくないGT ヒラマサ そしてマグロにも良い。


●PJはリフト力が大きい。

SLはリフト力は、そこそこ。魚の突っ込みに耐えやすい。


●PJはバットまでの移行は、SLより大きな力を必要とする。

SLはPJよりも少ない力でバットまで移行する。

共にバットまで曲がりは移行する。しかし、必要な力が異なる。


●PJは使用ルアーの大きさに対して対応力が大きい。120〜200g

SLは120〜140gが一番ベスト。


■まとめ


PJはバットの余力が安心感に繋がるファイトが出来ます。

ドラグを掛けたファイトを望まれる方にお勧めです。

リフト力が大きく、魚を根から離してくれるパワーが魅力です。

根際で掛かった大きな魚にも対応出来る能力があります。


SLは素直な曲がりが特徴です。

中負荷ドラグ(7〜9kg) で釣りをされる方にお勧めです。

魚の引きに耐えやすく、安定したファイトがしやすいと思います。

疲労が少ないので、大物のキャスティングゲームを始めて間もない方へ

特にお勧めです。ロッドのテーパーの性質からマグロにも良いです。

(マグロの場合、ルアーサイズが大きい場合に限ります。ミニマムで

75g〜90gの重さは欲しいです。)







■Q:SLの納期はいつになりますか?


SL(シーレパード) の納期ですが、カスタムロッドの場合、材料の準備等を考えると

2018年年末から2019年初めに掛けてだと思います。

強化レギュラーモデルですが、外注様の予定がどのように変更するか予想が立たないため、

分からない状況ですが、今、製作を依頼しているたさくんのロッドの後にSLが入るので、

2年位掛かるのではないかと想像します。

納期が長くなっており、誠に申し訳ございません。

2017年10月17日現在、まだカスタムロッドの受注も強化レギュラーモデルの受注も始めておりません。

暫く後に、受注を開始させていただきます。

宜しくお願いします。





■Q: ロッドスペックに表記のあるラインよりも太いラインを使用したいが問題ないですか?


『ロッドのスペックに表記がある、使用できる範囲のラインよりも太いラインを使用したいのですが

大丈夫でしょうか?』 とのご質問ですが 

『機能を損なう恐れが大きいので推奨できません』 がメーカーの回答です。

また、推奨ラインより太い物を使うとロッドに使用しているガイドが適さない場合があり、

ライントラブルが起こることが考えられます。

保証の範囲などとも関係しますので、お守りいただければと思います。


メーカー推奨のラインよりも太いラインをご使用された場合、

ロッド折れやガイドのトラブル等が起きてもクレームの対象にはなりません。

もし、ロッドが折れた場合はメーカー保証であります、免責保証(有効期間 1年間) はご使用いただけます。


カーペンターのロッドスペックは、安全マージンを取った数値になっております。

しかし、ロッドスペックに記載のラインよりも太い物を使い、ドラグ力を増す行為は破壊と隣り合わせです。

危険も増します。

各ロッドごとにございます、ライン表記やドラグ表記、ロッド角の調整などを

お守りいただければと思います。


ロッドスペックに補足で書いてある 『ロッド角の調整をすれば1ランク上のラインも使用可能』 の場合は

ロッド角を負荷に応じて適正な角度に調整することで使用が可能です。

”難しい” と感じられた方は推奨ラインのご使用をお願いします。


PE6号がマックスのロッドがあるとしまして、糸の劣化でラインが弱くなることを考慮して

PE8号を使用する場合は、ファイトはPE6号を使っていることを想定したファイトを行ってください。

間違ってもPE8号のライン強度をフルに使うファイトはしないで下さい。

ライン強度がロッド強度を上回り、ロッドの破損の危険があります。

推奨するラインの太さは、ロッド強度とライン強度のバランス、ガイドの種類と糸の太さの相性などから

考えて導き出された物です。大きな意味があるものになっております。

色々なことを試したいので自己責任で行いますという場合、安全にはくれぐれもご配慮ください。







写真はSL80/33でのマグロとのファイトです。SL80/33はPE6号がマックスのロッドですが、

PE8号を使用しています。ラインが出入りすることが多いマグロのファイトでPE8号を使い、

PEの劣化を遅らせるようにしました。SL80/33はロッドパワーとしましてPE6.5号〜7号を想定した

ファイトが出来るロッドパワーを持っています。使用ラインはPE8号ですが、

ドラグはPE6.5号位を想定した時のドラグ値でファイトしています。

ロッド角を確認しながらのファイトも同時にしています。

このように使用している時に魚が浮かないからといってドラグを締め込みPE8号を

フルに生かすファイトをするとロッドに負担を掛けます。





■Q: ティップの柔軟性がγの操作性を活かすキモだと感じてましたが、

(PJ、SL) は ポッパーとペンシルは同じロッドで問題ないんでしょうか?


PJ、SL共にルアーに対して汎用性があると説明で述べております。

PJ、SLはルアーの引き抵抗(負荷)が合えばペンシル ポッパー シンキングルアーに

使用が出来ます。

ルアーの引き抵抗(負荷) とは、ルアーの自重とルアーが持つ引き抵抗などを

合わせた負荷のことであります。

実際にルアーを引いた時にルアーが持っている抵抗です。


現在、日本だけでなく、急激に世界中のGTポイントがスレの問題と直面しています。

世界のGTアングラーが増えて魚を狙う機会が増えたことが原因だと思います。

私はアピールを重視するポッパーよりもナチュラルさのあるポッパーへ10年以上前から

開発をシフトしています。

『ダムセル』 や 『シーフロッグ ツインフック』 などです。

これらのポッパーは、引き抵抗が比較的少なく、従来のポッパーと

比較すると、引き重りがほとんどありません。

この引き抵抗が少ないポッパーの性質が、γ BFなどのペンシルと

ロッドを共通化出来るようになってきた一つの理由ですが、

他に大きな違いがあります。あまり口外したくない部分ではありますが

PJ、SLはルアーを動かす為のロッドの調子に工夫があり、ポッパーは

引き負けすることなく、ナチュラルにルアーアクションが繋がり、

魚が反応しやすいアクションが出ます。

PJ、SLとダムセルの組み合わせが物凄く使いやすくGTの反応が良いです。

ミスバイトがとても少ないです。ペンシルも同様に操作しやすく、ナチュラルにルアーアクションが繋がり、

魚が反応するアクションが出やすくなっていると感じています。カーペンターのペンシルを使い、

PJはGT ヒラマサに良好で、SLはGT マグロに良好です。

PJ、SLは ”ルアーを動かす為のロッドの調子” も作用して、ルアーに対して汎用性が高いロッドに

なっています。

PJ、SLはキャスト アクションに於いてミニマムはBF100gです。

120g〜が心地よく使えます。

SLをマグロに使う場合、γ75gが最下限です。これ以上、小さなルアーだとBLCの方が

使いやすいです。

PJ、SL と BLCとの違いですが、BLCはもっと小さなルアーがキャスト出来て、

アクションが出来る調子になっています。






PJ80/36 + BF120形状が異なるプロトでGT (宮古島)




SL80/33 + γ140改造でマグロ62〜63kg (アメリカ)




PJ80/36 + KLL MODEL011A でヒラマサ22.5kg (玄界灘)




PJ80/36 + ダムセル120 でGT (奄美沖)




SL80/33 + シンキングルアー試作 GT31kg (奄美沖)




SL80/33 + γ140改造でGT キャッチ (沖縄北部沖)





SL80/33 + シンキングルアー試作でGT (伊是名島)




●適正は条件で変わる


BLC(ブルーチェイサー) の調子(ティップの柔軟性)は、ルアーアクションの繋がりが上手く出来て、

ルアーの操作がやりやすいです。

そのように感じるのは、ルアーとロッドの関係が適正な場合です。

ルアーに対してロッドが硬すぎても柔らかすぎても良くないと感じます。

ちょうどルアーが心地よく動かせる硬さがあります。

これはキャスティングもジギングも同じだと思います。


『ペンシルは柔らかいロッドが良い』 と言われるのは、2004年当時、ガチガチのGTポッピングロッドが

主流で、その時代にGT−γが登場したので、ガチガチのGTポッピングロッドと比較すると

『柔らかいロッドがGT−γには使いやすい』 と言われていました。


ルアーの引き抵抗は潮と風の関係で大きく変化します。

例えば、潮が3ノットで流れていて、潮風が真逆で船が潮で流れずに

風で止められていたとしたなら、ルアーの引き抵抗は、相当強いものになるでしょう。

この場合は、普段具合が良いと思っているロッドがルアーを動かすパワーが無いように感じます。

普段硬いと思っているロッドが具合が良くなったりします。

逆に風潮同調で、潮が緩くて風で船が押される場合は、引き抵抗はとても小さくなります。

条件でルアーの引き抵抗は変化するので、それに合わせて適正なロッドも変わってきます。

『その条件の引き抵抗に対して適正なロッドがベスト』 というのが適切な言い方だと思います。

魚に対してルアーがレスポンス良く動いた方が良い時もあれば、その逆もありますので、

その時々の魚の好むアクションを出すためにロッドを選ぶことも、とても大切です。

アングラーによってアクション時の入力のパワーが異なります。

その為に、硬めのロッドが好みだったり、柔らかめが好みだったりします。


私の考えですが、ロッドが硬すぎるとルアーが急激に動き過ぎるので

アクションの操作が難しいと感じます。

また、ロッドが硬すぎるとルアーのアクションの繋がりがギクシャクすると感じます。

スレた魚や低活性の魚は、このギクシャクを嫌がると感じています。大型魚もそのような傾向を感じます。

逆にロッドが柔らか過ぎると動かしたいようにルアーが動きません。

ルアーはきちんと動かさないと魚が釣れません。

ルアーが自分が思うように動いてくれていると感じるロッドが釣れるロッドだと感じています。

私がヒラマサでBLCシリーズの他に、PJ80/36やEP(エンドレスパッション) などを使うのは、

そのような理由からです。

BF160(プロト)など重量があり、引き抵抗があるルアーを引き抵抗が起こる条件で使う時は、

PJ80/36やEPの方がルアーが自分が思うように動いてくれます。

ルアーが自分が思うように動いている状態を言葉にすると、

引き負けを起こしておらず、ルアーが水に馴染んで動いていて、ルアーの動きに勢いがあり、

適度に水飛沫を上げて、アクションが綺麗に繋がって動いている状態です。

この動きの時に魚はルアーによく反応をしています。

上記のようにルアーがきちんと動いてくれるロッドを私は適正なロッドだと感じています。





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