CARPENTER 開発テスト


2017年5月9日 〜 11日


沖縄 GT


■開発 テスト内容


試作シンキング プラグ 試作トップウォータープラグ 試作GTロッド








テスト船で仮調整した試作ルアーをGTフィールドで魚に当てて反応を確認しました。

現場は沖縄とその周辺の島です。

最近、GTの食いが下がっているとのことでした。

このような状況でGTが反応してくれるルアーが出来ればと、

朝から夕刻まで3日間、試作ルアーを延々試しました。








大物用のキャスティングロッドの試作品

ショートレングスのミドルパワー ヘビーパワーなどの試作ロッドもあります。








外道ですが、最終日の夕刻のポイントで魚が船中で初めて上がりました。

γ140−Hのプロトでキハダマグロ








最終日の最後の流しでGTがヒットしました。

ルアーはγ140−Hのプロトです。

γ140−Hの動きに、何の躊躇も無く、凄い勢いで

バイトしてきました。

GTの捕食の衝動の強さに驚きました。

船の流れ方から、このルアーが最後にポイントに入ったと思われますが、

出てきてくれました。


ロッドは、KLLのEP82/42 R−PT の38LB版の試作ロッドです。

投げ重りがなく、非常に良好です。

このロッドの性質から、ファイトに於いて、物理的にリフトパワーの

大きなアングラー (リフトする力が大きい)の方に向いていると思います。

このあたりの話は、今後、カーペンターロッドの製品ラインナップにも関係する

話なので、いつかの機会に詳しく書かせていただきます。








このGT、この写真のこのルアーのセッティングでなければ、

釣れていなかったGTだと私は感じます。

言葉に表現する事が難しいですが、絶妙な動きです。


γ−Hシリーズは、魚種を問わず、魚がよく反応してくれます。

しかし、セッティングが微妙でほんとうに難しいです。


ウッドルアーが持つ、ウッドにしか無い性質をうまく生かして、

ウッドルアーのバラつきを極限まで抑えることに全力をかけてます。

比重の違い(ばらつき) を持った素材であるウッドは、

使う側がきちんと意味を分かって、制御しないと、使い切れない性質を持っています。

ワンパターンでセッティングが完了しないので、とても作るのに難儀します。


ウッドルアーのバランスの精度を上げるために、

どうすれば、バラつきを極限まで抑えることが出来るのかを

カーペンターを始めた時から延々と考えています。

20年以上の間に、色々な方法を考え出しました。

しかし、まだまだ満足の領域ではありません。

ウッドルアーは、ほんとうに奥が深いです。


まだ、誰も見たことがないような領域の精度を持った

トップウォーター ウッドプラグのセッティングが

自在に出来るようになることが夢です。

この動きが連続して出れば、もっと、もっと魚が釣れるのに・・・という

テストから得られた、揺ぎ無い結果が根底にあるから、そう思うのです。

自分がルアーに持たせたい動きは、テスト結果から一点に絞られています。

ルアーを作るということは ”ルアーの動き” を作っていると言えると思います。


ウッドルアーには、ウッドしか出せない動きがあると、昔からルアーマンは

釣り場での経験から感じています。

ウッドルアーは魚への反応も樹脂製のルアーとは異なった物を持っていると感じている

アングラーが多いと思います。

特に顕著だと感じるのが、トップウォータープラグとフローティングミノーだと思います。

このジャンルは、ウッドの持つ性質が樹脂製ルアーを負かすことがよくあります。


ウッドの性質をうまく生かし、究極の精度を持ったトップウォータープラグが

行き着いた姿が、どんなものなのかを見てみたいです。

ウッドという、比重の違いを持った素材との格闘は一生続きそうです。

続けられる原動力は ”トップウォーター ウッドプラグが大好き” だからです(笑)








条件が厳しい中、セッティングを繰り返してきた ”絶妙なアクション” の

γ140−HでGTが出たので、自分の記憶に強く残るGTになりました。








3日間、天気が良く、色々なことを試せたので、開発が進みました。

色々なタイプのルアーの開発があります。

製品完成まで持っていくのに、まだ確認することが山ほどあります。


多くのカーペンターファンの方からリクエストを受けております

シンキング プラグも進めています。

ジギングの考えを盛り込んだ、操作感がある

楽しいルアーになると思います!

ご期待ください!!





釣果の一部と釣行での船の模様


※写真撮影 ご提供 ブリーズ フィッシング サプライ 林船長







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