CARPENTER 開発テスト


2016年12月26日


丹後沖 ブリ


■開発 テスト内容


試作ジギングロッド 試作ジグ








丹後沖で新シリーズのジギングロッドの製品化に向けた最後の

比較を行いました。

ライトパワーのベイトジギングロッドです。

特徴を持った、いい物が完成してきました。








ブリが掛かりました。


写真のロッドは8kg〜10kgクラスのブリが掛かっても、安心感を持ってファイトが出来る

ライトパワーのベイトジギングロッドです。最近では、ライトパワーの市販のロッドは

8kg〜10kgのブリが掛かってもキャッチは出来ています。

しかし、ファイトでの内容がまったく違うと思います。

このロッドは、他の市販のロッドには無い特別な特徴があります。


何が特別かといいますと、折れない事の安心感から、アングラーが常に強気に

主導権を持ったファイトが出来ることです。ロッドを恐々曲げるのではなく、

魚の動きに対して、ロッドを適度に復元させたまま、ファイトが出来ます。

不意の大型魚でもまったく怖さがありません。

『自分がきちんとファイトをして、魚をキャッチ出来た』 と思えるファイトが出来る

ライトパワーのベイトジギングロッド です。

お使いいただければ、お分かりいただけます。

この性質を持ったロッドは、同パワークラスの市販のロッドには存在していません。


このロッドはPE0.8号 〜 2号を対象魚や対象魚の大きさで使い分けるとよいと

考えています。

ブリが混じる可能性が高い場合やブリ狙いの場合は、PE1.5号を使います。

PE1.5号のライン強度をフルに生かしたファイトをすれば、

近海の標準的なパワーのスピニングタックル(PE2.5号の組み合わせ) と

ファイト時間は、そこまで変わりません。

PE1.5号が細いと感じられる方は、PE2号をご使用ください。

『乗合船でライトパワーのロッドは、迷惑が掛かるので・・・』 と使うことを躊躇して

しまいますが、このロッドだと、きちんとファイトが出来る方なら、自信を持って

お使いいただけます。


写真のベンドカーブをご覧いただきましたら

お分かりいただけると思いますが、このロッドは非常にスムーズに

綺麗に曲がっていきます。このロッドの性質ゆえに、

ファイトで魚が違和感を抱きにくいからか、魚が変に暴れることが少ないです。

これが理由でライトパワーですが、大型魚を獲りやすいという事も考えられます。

一度、ファイトしていただければ、その安心感と凄さがお分かりいただけると思います。

ライトパワーのジギングロッドとしては、他には存在しない、無双な物です。


ジグの操作についてですが、ジグのアクション時のロッドの稼働部は

ティップ ベリー バット上部の広いセクションで行われます。

稼働部が多いことで、ジグのウェイトとライン負荷に対して、

比較的広いキャパシティーを持っています。

アクションは早いピッチから、アクション後にロッドの戻りが

ゆっくりしたピッチまで対応出来ます。

このロッドの適正な使用水深は、50m以上です。水深が浅い場合は負荷が少なく、

ロッドの稼働域を十分働かせることが出来ないので、ジグが動きません。

ロッドのティップ部を使い、ジグ操作が出来る方は、この限りではありません。


このロッドが発生させるジグのアクションは、魚種問わず、魚をよく誘うと感じます。

この日は、ブリやベイトはたくさん居るのに、ジグにほとんど

反応をしない日でした。どこの船も苦戦していたとの事でした。

このロッドで上がった魚が船中で唯一のブリでした。

このロッドだった故に、キャッチ出来た魚であれば嬉しいと思います。

同船の方が、このロッドと同じアクションのパワー違いの物で、

同ポイントで、ヒラマサの7kgをキャッチされました。

この方は、『このような渋い状況では、この道具で無かったら

魚が掛かっていないと感じる』 と言われていました。

タチウオも、このロッドのアクションがいい状況があり、

たくさんキャッチしています。

玄界灘でも根魚、タイ カンパチもいい感じでした。

魚種問わず、よく魚が掛かる調子だと感じています。








活性が低く、ほとんどジグに反応しない状況でしたが、

ジグを丸呑みしています。ジグを追尾して、食い上げたような

当たりでした。

ヒットジグは、KLL 1510A−150g マイワシ カラーです。








船に設置の計測メジャーで87cm位のブリでした。

大好きな KLL 1510A−150g でキャッチ








場所を変えて、ハマチを狙いました。しかし、非常に食わせる事が

難しい状況のハマチでした。

試作スピニングロッドとハイギアリールと

KLL 1510A−150g でキャッチ。








風が強く、船の移動が速いので、ライン角度が適正な状況に

なりにくかったので、試作のKLL 1510A−200g を使いました。

船の流し方は、ドテラ流しです。


水深は60m位でしたが、ジグのウェイトを200gに上げて

状況にマッチするように対応してみました。

200gに対応する試作のスピニングロッドをセットしました。

この時は、リールはハンドル一回転あたり110cm巻きが

いいと感じました。

この道具にして、条件に対応が効いたのか、

連続でヒットしました。


KLL 1510A−200g ですが、とてもいい感じです。

来年の春までには、製品がお届け出来ると思います。


KLL 1510Aですが、中庸的な性質で、多くの状況をカバー出来る

オールラウンダーとして使えると思います。

KLL 1510Aの動きですが、重心位置と形状の特徴から、

上げのアクションでも、下げのアクションでも、

特別すぎる動きをしない素直な性質をしていると思います。

特別すぎる動きをしない素直な性質を生かして、

水中の状況判断する時のジグとしても使っています。








色々な性質のライトパワーのベイトジギングロッドを作り、

性質ごとに微調整した試作品を何本も作って、

テスト船と現場で試しました。

コンセプトの明確な、いい物になったと思います。


現場で試し、考えて、自分で見つけたり、船長やエキスパートの方に

教えてもらったりしながら、時間を掛けて作った物です。

その性質はどこにも無い、カーペンター独自のロッドになっています。

これらのロッドには 『ジグをこのように動かしたい』

『ライトパワーだがアングラー優勢なファイトがしたい』

『繊細な感度と繊細な操作感が欲しい』 などの目的を達成させる為の

性質が盛り込まれています。

ロッドの特徴がお分かりいただけ、意味が分かった時に

なぜ、このロッドは、このロッドアクションになっているのかを

ご理解いただけると確信しております。

意味が分かれば、道具たちは自分の手のように動き出してくれると思います。


製品化までだいぶん時間が掛かりました。

発売をお待ちいただいているお話を直接いただいたり、

ショップ様を通しても聞いております。

たいへんお待たせをしました。

来年、ライトパワーのベイトジギングロッドの

発売を行わせていただきます。





発売は下記の2タイプです。


@ オールラウンダーと考えるライトパワーのベイトジギングロッドの

その中でもパワークラス的に使用頻度が高いと考えるパワークラスの物


A タチウオやタイにも使えて 8〜10kgクラスのブリも安心して獲れる

ライトパワーのベイトジギングロッドのその中でもパワークラス的に使用頻度が

高いと考えるパワークラスの物


近海ジギングで遭遇する頻度が高い水深、使用ジグの重さ、対象魚の大きさを

考えた時にベストだと考えるパワーの物から発売を行わせていただきます。

その後、そのライトパワーの物、また、そのヘビーパワーの物のリリースを

予定しております。


近々にロッドの特徴の説明を行わせていただきます。





釣果の一部と釣行での船の模様

※写真撮影 提供 シーホーク 古川船長







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