ライントラブルの解消方法を教えてください


 



 ライントラブルが起こります。解消方法を教えてください。


 私がPEラインを使ってキャスティングを始めた10年以上前、PEラインの特徴が分からずに
 釣りに行ったのか、ライントラブルに行ったのか分からないくらい、ライントラブルに悩まされておりました。

 ナイロンラインからPEに移行した時期には、私の友人をはじめ、多くのアングラーが悩んでいました。

 原因が何処にあるのか・・・・ その当時、だれもそれを明確に言い当てる人もおらず
 相当苦労して克服した思い出があります。

 当時は、道具の性能も今ほど良くありませんでした。
 その道具の特徴や癖を掴んで、その道具にマッチした投げ方を練習しました。

 それでも原因が分からないライントラブルがありました。

 しかし、今ではライントラブルは全く起こりません。
 もし、起こっても原因が明確に分かるようになりました。

 細部まで観察して原因が何かを突き止めようとする気持ちがそれを乗り越えることを助けてくれました。

 ライントラブルになる原因は、沢山の原因が存在します。
 私のラインシステムの中に潜む原因は自分自身で克服しておりますが、違うノットの方が
 おられましたら、そのノットの中に潜むライントラブルの原因は私には分かりません。

 ライントラブルに関しては、原因が掴みにくいものもあります。
 ノットが原因の場合など自分で考えて問題解決していかなければ解決しない原因も
 存在しているのです。

 自分自身で克服しようとする努力が必要で、色々工夫してみることが大事だと思います。




 下記が原因と対処方法です。ご参考にしてください。

 ◆道具が関係してライントラブルが起こる原因◆

 ●糸巻きテンションが弱い。
 ※強くスプールへ糸を巻く。

 ●PEライン自体がライントラブルの原因を秘めている。
 ※PEライン自体やコーティングの有無で、元々ライントラブルを誘発しやすい
   糸があります。色々使って自分にあったラインを探す。

 ●スプールへ糸の巻き過ぎ (シマノ表示の75〜80% ダイワ表示の70〜75%)
 ※細いラインほど糸を少なくする。
 ※この数値は絶対的なものではありませんが、小西健滋がテストで得た数字であります。
  あくまで、私が巻いている糸巻き量です。ライントラブルを起こさない方は
  もっと巻いてあってもOKです。ライントラブルで悩んでおられる方は試してください。
  GT−γなどラインスラックを多用するルアーは糸巻き量が少なめがベストです。

 ●スプールへの糸巻きの形状がいびつになっている場合
 ※スプールにシマノは平行巻きになっていること。ダイワは逆テーパーが強すぎると駄目
   特にスプールの下側が少しでも膨れると、致命傷
 ※いびつになっている場合は調整用シムで調整する。

 ●使用ロッドにスプールの口径がマッチしていない。
 ※極端に大きなリール 又は小さなリールをつけない。

 ●ノットによって結びこぶが大きい。
 ※FGノットなど摩擦系ノットを覚える。

 ●PEとナイロンリーダーの差が大きい
 ※私はPEの号数 × 20 を架けた数字以上のリーダーは極力使いません。
  もし、使うことがあるなら、スプールへの糸巻き量を5%減らす。
 ※タックルバランスの相性が悪い時は PEの号数 × 20 を架けた数字より
  一番手細いリーダーを使ってみる。 例) PE3号 + 50ポンド

 ●ナイロンリーダーが硬い。
 ※メーカーによってリーダーの硬さが色々です。硬過ぎず、柔らか過ぎないものが良いと思います。

 ●フロロカーボンをリーダーに使わない。
 ※個人的な考えです。

 ●ノットのリーダー側のエンドをライターで焼く時に、大きな丸形状にする。
 ※私のFGノットはこれが原因でライントラブルを招いておりました。
  リーダー端部の焼きを出来るだけ小さくする。

 ●リーダーを必要上に長くしない。
 ※BCシリーズのMHクラスまでのライトロッド TXシリーズのロッドは、対象魚が特別大きくない限り
  スプールへナイロンリーダーを巻き込まない。
 ※短いロッド (6フィート6インチクラス以下) は特にリーダーを巻き込まない。
 ※マグロ セイルフィッシュ マーリン ターポンなど必要に迫られて、リーダーを長くする場合は
  糸巻き量を5%減らす。

 ●タックルバランスが悪い時
 ※クロマグロのキャスティング時に多いパターンですが、ロッドの硬さに対してルアーが軽い場合は
  ライントラブルが起こりやすいです。リーダーを対象魚の長さ位に短くする場合があります。(臨機応変)




 ◆投げ方に問題があり、ライントラブルが起こる原因◆

 ●ロッドにルアーの重みを乗せないで投げる
 ※キャスティング時に、しっかりルアーの重さをロッドに乗せて投げる。疲れてきた時に
  起こるライントラブルは、これが原因しています。

 ●ロッドを振る力が弱く、スイングスピードだけが早い
 ※ルアーを投げる時に、ティップのみで投げる癖がある方はこれが原因で
  ライントラブルを招いています。また、ナブラなどであわててキャストすると起こるライントラブルは
  これが原因していると思います。
  その他に、弾性が高いロッドや今まで使った事がない硬いロッドを使う時は慣れていないので
  振り切る時の力(回転力)とスイングスピードのバランスが狂います。
  スイングスピードを落として、逆に振り切る力を大きくします。
  言葉でいうと簡単ですが、実際の動作は難しいです。
  私はいつも使うロッドによって、振り切る力(回転力)とスイングスピードのバランスを意識して
  使っています。
  これをマスターすることがロッドに慣れるということだと思います。
  ロッドの調子や硬さ、弾性などでスイングスピードと振り切る時の力の使い分けが変わります。
  慣れてくると、このような調子の、このような硬さの、このような弾性のロッドは
  このように投げれば良いということが分かってきます。練習あるのみです。
  これが分かれば、”ロッドを使いこなしている” という楽しさが分かると思います。

 ●キャスティングのテクニックの一つにロッドブレを起こさせない投げ方があります。
 ※動画をご覧下さい。キャスティングの最後に、ロッドに起こるブレを打ち消す方法を
   使っています。こちら をご覧下さい。

 ●GT−γ使用時のご注意
 ※ラインスラックを利用して動かすルアーでも、糸ふけを巻き取る時にたるみが出ないように巻く。
  (ラインを張りすぎてラインスラックが出ないのもNGです。少し難しいので練習が必要)




 ◆自然条件が作る原因◆

 ●向かい風のキャスト
 ※風でルアーが押し戻される形になります。その時にラインはスプールから出続けようとします。
  これによりライントラブルが起こります。

 ●横風のキャスト
 ※理由は分かりませんが、横風時にライントラブルが起こることがあります。




 ライントラブルの原因は上記のどれかに当てはまることがほとんどだと思います。
 ライントラブルで悩んでおられる方は原因を追究してみてください。





Copyright (c) Carpenter All Rights Reserved.
このホームページに関する一切の著作権は 株式会社 カーペンター に帰属します。